集学的医療の重要性訴え
佐川元保教授(呼吸器外科)は喫煙と肺がんの深い関係を紹介し、「医療従事者のサポートを受ければ、昔より随分楽に禁煙できる」と呼び掛けた。さらに、体への負担が少ない内視鏡を使った「低侵襲手術」が注目されていると述べ、「早期発見できた人が得をする」と強調、毎年検診を受けるよう訴えた。
辻裕之准教授(耳鼻咽喉・頭頚科)は、舌がんや喉頭(こうとう)がんなどに代表される頭頚部がんについて、容姿や声、咀嚼(そしゃく)機能などに大きな影響を及ぼすことから「根治とともに、できるだけ機能を温存することが大切だ」と強調。手術や放射線療法、抗がん剤を組み合わせた集学的治療の重要性を強調した。
伊藤透准教授(内視鏡科)は早期の胃がんに対する内視鏡を使った治療について、画像を流しながら解説した。早期胃がんを一括で切除でき、より確実な効果が得られる「ESD」という手法を紹介し、「低侵襲で臓器を温存でき、早期退院が可能になる。経済的にも優しい治療法だ」と説明した。
東光太郎教授(放射線科)は、がん発見に力を発揮する検査機器「PET-CT」について、がん細胞がブドウ糖を吸収する性質を利用して検査するPETと、がんの形態が分かるCTの利点を組み合わせたものと説明。「転移や再発を調べるのにも効果的で、がん診療をさまざまな面でサポートする」と強調した。
会場には大勢の人が集まり、がん医療への関心の高さをうかがわせた。
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