top 医療記事特集 応急手当Q&A 休日当番医 健康チェック リンク集 お問い合わせ
北國健康生きがい支援機構
トップページ > 大学プログラム

大学プログラム

北國健康生きがい支援事業
金城大学プログラム

第2回講演会「元気をつくる 虚弱・障害・高齢者のための健康体操」

 北國健康生きがい支援事業の金城大学プログラム第2回講演会「元気をつくる 虚弱・障害・高齢者のための健康体操」(金城大、北國新聞社主催)は11月10日、白山市の同市民交流センターで開かれました。神戸学院大総合リハビリテーション学部長の奈良勲教授が、丈夫な体を保つための心構えを説き、数々の健康体操を指南しました。

【主催】 金城大学、北國新聞
【後援】 石川県医師会、金沢市医師会、石川県歯科医師会、石川県看護協会、石川県薬剤師会、石川県栄養士会、白山市
【協賛】 富士通、あおぞら薬局、アルプ、石川県予防医学協会、北國銀行、北陸銀行、のと共栄信用金庫、JA全農いしかわ、北國がん研究振興財団

体操で若さと健康維持 動いて元気になる


基調講演
「元気をつくる 虚弱・障害・高齢者のための健康体操」

環境の変化がストレスに

【講師】奈良 勲さん なら・いさお●昭和17(1942)年、鹿児島県生まれ。鹿児島大教育学部卒。昭和58(1983)年には金大医学部で医学博士を取得した。金大医療技術短期大学部、広島大医学部保健学科で教授を務めた。日本理学療法士協会長、世界理学療法連盟理事を歴任した。
 「どう、あなた元気?」、英語で言えば「ハウ・アー・ユー?」。なぜ我々は、あいさつをするのでしょうか。
 無意識にやっていることは結構、多いのです。たとえば日本や石川の文化、しきたりにしても、やれと言われたからといって理解しないでやっていることが多いのです。それはつまらないですよね。せっかくやるのなら、理解してやりましょうということです。
 人間は一人では生きていけません。認め合って、かつ、お互いが元気であるように支え合っていくというのが、あいさつの原点ではないでしょうか。
 生きていると、多くのストレスがあります。人間が変化するように、世の中も変化します。変化する環境になじむことができれば、ストレスは下がります。 
 ストレス指数というのがありますが、一番高いのは伴侶の死、つまり奥さんやだんなさんの死なのだそうです。しかし、結婚、昇給、昇進といった、普通はうれしいことであっても、身の周りの環境が変化するわけですからストレスになるのです。僕も急に総理大臣になってくれと言われたら、ストレスが大きくなると思います。変化が急で、しかも大きければ大きいほど、ストレスは高まります。自律神経系や心疾患、高血圧、円形脱毛というような病気になりやすい。自分の弱いところが病気になりやすいと言われています。
 環境に適応するには、状況を受け入れなければなりません。だから、頑固な人、頭のかたい人ほど、ストレスが高くなりやすいのです。柔軟に、状況を判断しながら受け入れていく姿勢が、心のリハビリテーションという意味で大切だと思います。

気持ちと心を柔軟に体は使い過ぎず使う

骨、筋、神経の協調が大事

 学校にいると、僕は年をとっていくのですが、入ってくる学生はほとんどが十八歳で変わらない。年がどんどん開いていくのです。最近は、数年で価値観が変わったり、流行語が出てきたりします。正直なところ、なかなかついていけないですよね。でも、それでは学生との信頼関係ができませんので、できるだけ最近のいろいろな動向をキャッチしながら、ちょっと若者風の服装をしてみたり、時々、わざとイヤリングをして実習に出て行ってみたりするのです。自分の気持ち、心を柔軟にしておくということです。
 体の方でも重要なポイントがいくつかあります。背中や腰が曲がるのは骨関節疾患で、関節、構造上の変化です。骨格系に変化が起これば、姿勢が悪くなります。それだけではなく、体を動かすには、神経と筋も重要です。神経が働いて、それが筋肉の活動になるわけです。筋力はあるに越したことはありませんが、最後は骨、筋、神経の協調性も必要になります。

「抗重力筋」を強く

 人間は、生まれる前はおなかの中で重力がほとんどない状態で浮いているわけです。しかも、狭いから丸まっていないとしかたがないのです。子宮の中で背伸びはできませんよね。これが、重力のある世界に出てくるから、最初は何もできないのです。徐々に重力に打ち勝つための筋肉が発達してきて、座ったりよちよち歩きができるようになるのです。
 ところが、年をとると、またこの「抗重力筋」が、最初に衰えていくのです。寝たきりになって、また丸くなってきます。赤ん坊の状態に戻っていくのです。抗重力筋というのは、後で発達して、衰えるのは最初というのが、僕の仮説です。だから、いかに最後の最後まで抗重力筋を強くしておくかということが重要だと思います。
 踊りは国によっていろいろなものがあります。国の中でもいろいろあります。たとえば太極拳は、緩やかに体をコントロールしながら、バランスをとる。易しいようで、難しいのです。
 使わないと、何でもだめになります。機械も使わないとだめだし、家も住んでいないと、かえってだめになります。そういうのを廃用症候群と言います。使わないと衰えるという意味です。ただ、使い過ぎるとそれもだめなので、その程度が難しいのです。人によって、年齢によって違いますが、自分なりの「中間」というものを見つけて、できれば筋肉を動かす、使うということを週に二、三回でいいから続けてやってほしいと思います。


実演 元気をつくる健康体操
 週に2、3回は続けよう時や場所を選ばず誰でも楽しみながらできる健康体操が実演され参加者全員が挑戦した

1指の体操
2足振り体操
3ひじ振りダンス

 両手の指先を合わせ、一組だけを離して、指と指が触れないようにくるくる回す。薬指が難しい。筋肉と神経の協調性を強化する。
 立ったまま、両足のひざを曲げずに右足を左上へ振り上げる。次は左足を右上へ。歩くときには股関節、腰の回旋運動も重要だ。  ひじを振り、ステップしながら同時に腰を回す。アップテンポの音楽に合わせるなどして、すべての関節をリラックスしながら踊る。
4かかと歩行
5背伸び運動
6乗馬運動
 直立した状態で、両足のつま先をできるだけ床から離し、かかとだけで全身を支える。次は両足のつま先を上げたまま、前後に歩く。バランスを整え、すねの筋肉を鍛える。  両手を組み、思い切り上へ伸ばす。次は両手を上に伸ばしたまま左右に倒す。最後は左右に腰をひねる。上半身全体の筋肉を伸縮させて体を柔らかくする。  いすに座り、手綱を握るつもりで両手は前に。馬に乗る感覚で腰を上げたり下ろしたりする。小刻みに、速く、長く続けることで、上半身、下半身を同時に鍛える。
7足首の体操
8クロス歩行

 いすに座ったまま前へ足を伸ばし、片方はつま先を上げ、もう片方はつま先を下げる。次は足を伸ばしたまま両足を交互に上下させて、同様に足首を動かす。歩く最小限の筋肉を鍛える
 片方の足を、もう片方の足の前から交差させて、できるだけ後ろへ進む。次は後ろからクロスさせて前へ進む。ひざの筋肉、柔軟性を鍛える。



Copyright (C); THE HOKKOKU SHIMBUN All Rights Reserved.
〒920-8588 石川県金沢市南町2番1号 北國新聞社広報課 Maill : ikigai@hokkoku.co.jp