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飲んだ後のラーメン 油脂摂取で脳が快感 |
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北國新聞(朝刊)2006年07月17日付 |
飲酒後、無性にラーメンが食べたくなることがある。たいていの飲んべえが経験することだ。そして多くの場合、目覚めた時、ひどく気持ちが悪く、「どうしてあんなに食べてしまったのだろうか」と後悔することになる。が、次に飲む機会があると、また帰りに「ラーメンを食おうぜ」と言い出したりする。
スナック菓子も似たようなところがある。口に運んでいると、止まらなくなってしまう。気がつくと一袋空っぽになっていて、後でひどい胸焼けに悩まされることがある。それでも、何日かするとまた新しい袋の封を開けることになる。
ラーメンとスナック菓子の共通点は、油脂をたっぷり含んだ高カロリー食品だということだ。これらの食品が好きな人には、当然肥満が多い。
京都大大学院農学研究科の伏木亨教授らの研究グループは、マウスを使った実験により、油脂を多く含む食べ物を多くとった直後、「脳内麻薬」と呼ばれる物質エンドルフィンが分泌されることを突き止めた。油ものがなかなかやめられないのは、エンドルフィンによりもたらされる快感のためではないかという考え方が示されたのである。エンドルフィンは、ジョギング中の人の脳の中でも分泌され、「ランナーズ・ハイ」をもたらすといわれる。脳が快感で満たされるため、疲れや痛みなどの苦痛を感じにくくなるという。
それにしても、カロリーを多く取り入れるのと、カロリーを消費するという、正反対の行為をしながら、どうして同じ反応が脳の中で起こるのか、不思議に思えてくる。
もしかすると、かつては人間にとって油脂を取ることがジョギングと同様に苦痛であったのか、というのは冗談だが…。
ランナーズ・ハイで、苦しさを感知できず、ジョギング中に心臓マヒを起こす人もいる。飲んだあとのラーメンやスナック菓子の食べすぎをやめられない人は、ジョギングの苦痛を想起し、それを教訓とすべきかもしれない。(林義人、医療ジャーナリスト=小松市出身)
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