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医療記事特集
びっくり食べ物話

糖尿病予防 緑茶やコーヒーを適度に
北國新聞(朝刊)2006年08月28日付

 お茶好きには、グッドニュースだ。緑茶やコーヒーを多く飲む人は糖尿病になりにくいというデータが示された。大阪大の磯博康教授(公衆衛生学)らが、大規模な調査を行った結果を、米国の内科学会の専門誌で発表したものだ。

 この調査は、糖尿病やがん、心臓病を持たない四十〜六十五歳の男女一万七千四百十三人を五年間追跡している。その結果、四百四十四人が糖尿病を発症した。緑茶を一日六杯以上飲む人は週一杯未満の人に比べて糖尿病の発症リスクが33%減っていた。コーヒーを一日三杯以上飲む人も、週一杯未満の人に比べ42%減だった。

 なぜ緑茶やコーヒーが糖尿病予防にいいのか。研究グループは緑茶やコーヒーなどに含まれる抗酸化物質が、糖尿病につながるインスリン抵抗性(インスリンが効きにくい状態)を改善するためではないかとしている。また、カフェインにも脂肪燃焼を促すなどの効果があるのだそうだ。

 こういうニュースを聞くと、世間では「お茶やコーヒーさえ飲めば糖尿病を予防できる」という反応に結びつきやすい。急にガブガブとお茶やコーヒーを飲む人が増えているかもしれない。これまで糖尿病予防策といえば、もっぱら食べすぎを控えようということが強調されてきたのだから、うれしい情報に思えてしまうわけだ。

 しかし、大阪大の緑茶のデータも、「一日六杯以上」と「週一杯未満」とは実に極端な比較である。緑茶を飲む回数が「週一杯未満」などという人は、もしかしたらジュースやコーラなど甘い飲み物で水分補給をしているのではないだろうか。すると、これは「お茶がいい」というより、「甘い飲み物が悪い」というデータかもしれない。

 やはり糖尿病予防の基本は、食べ過ぎ、飲み過ぎ(お茶やコーヒーも含めて)をしないことではないだろうか。あまりお茶を飲まなかった人が急に一日六杯ものお茶を飲むようになると、お茶菓子もたくさん食べてしまうかもしれない。(林義人、医療ジャーナリスト=小松市出身)



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