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医療記事特集
びっくり食べ物話

朝食 大切なのは栄養のバランス
北國新聞(朝刊)2007年01月15日付

 一〜三歳の乳幼児の約一割が朝食を食べないことがあるということが、先ごろ発表された厚生労働省の二〇〇五年度「乳幼児栄養調査」で分かった。一方、二〇〇五年春、文部科学省がベネッセコーポレーションに委託して小中学生計約六千二百人を対象に実施した調査によると、小学生の14・3%、中学生の21・3%が朝食を食べないことがあるという。

 日本人の多くは、きちんと朝食をとることが健康な生活の基本だと信じている。中でも脳の研究者などは、脳の唯一の栄養はブドウ糖であり、朝食を抜いたりして一定以上の血糖値を維持できないと脳にダメージを与えてしまうと主張してきた。

 もっとも朝食を抜く実験をしてみると、別に低血糖状態にならないことがわかった。血中のブドウ糖がなくなっても、体脂肪からの合成などで賄(まかな)っていると考えられる。

 一方では、「一日三食では栄養の取りすぎになる」として、むしろ朝食抜きを勧める医療の専門家も珍しくない。現代人は放っておけば食べ過ぎになりやすいのだから、体重管理などのためには意図的に朝食を抜くようにしたほうがむしろ合理的だというのがその主張の大筋だ。

 ただ、こちらの理論も必ずしも現実に合わないケースが見られる。朝食抜きで猛げいこをしてちゃんこをたっぷり食べる相撲取りは、一日二食であっても肥満体型になっている。

 そんなわけで、朝食をきちんととったほうが健康にいいということを裏付ける科学的なデータはまだないらしい。大切なのは総カロリー量と栄養のバランスということになる。

 人間は小学校一年生〜三年生くらいのうちに、社会生活に適応できる生活のリズムを身につけられるといわれている。中でも食事の時間が定まることは、よい生活のリズムをつくる重要ポイントだ。朝ごはんを毎日きちんと食べることは、少なくとも社会に適応していく上では、重要な要素になる。(林義人、医療ジャーナリスト=小松市出身)












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