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納豆ブーム イソフラボンだけでも |
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北國新聞(朝刊)2007年01月22日付 |
あるテレビ番組で「納豆に含まれるイソフラボンを原料とするDHEAというホルモンにダイエット効果がある」と伝えたことから、時ならぬ納豆ブームが起こった。朝食の納豆をささやかな楽しみにしている人たちは、納豆が手に入らずに途方に暮れたりした。
イソフラボンは大豆に含まれるポリフェノール成分だ。大豆食品は別に納豆だけでなく、豆腐・みそ・しょうゆなどたくさんある。
イソフラボンの化学構造は、女性ホルモンのエストロゲンによく似ている。女性は更年期前後からエストロゲンの分泌量が急に減少するために、骨粗しょう症や心筋梗塞(こうそく)などの疾患にかかりやすくなるが、イソフラボンにはこうした疾患を予防する働きがあるとされる。
こうしたイソフラボンの作用を利用しようとイソフラボンのサプリメントも開発されている。が、イソフラボンのサプリメントのとりすぎで、月経周期が延長するなどの「有害作用」が出る可能性があるという報告も見られるようになった。こうしたことから現在では、一日に摂取するイソフラボンの量は「七十〜七十五ミリグラム」までとされている。
納豆は百グラム中には約七十ミリグラムのイソフラボンを含む。納豆一パックは五十グラム程度だから、一日二パック食べれば「一日摂取量」に達することになる。もちろん日本人なら納豆だけではなく、豆腐も食べるしみそ汁も飲むだろうから、意外に簡単にその量に届くわけだ。
しかし、あまり納豆や豆腐の食べすぎで体を壊したなどという話は聞かない。つまり一日摂取量は「許容量」というわけではなく、あくまでも特定の食品ばかりに偏り過ぎないよう戒めた目安ということになるだろう。
いうまでもなく「イソフラボンにダイエット効果」と言っても、納豆さえ食べればやせられるというものではない。納豆ブームに便乗した人は早めにそのことに気づき、もともとの納豆ファンたちの食卓に納豆を返してもらいたい。(林義人、医療ジャーナリスト=小松市出身)
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