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糖尿病食 効果得る「楽しく食べる」 |
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北國新聞(朝刊)2007年02月05日付 |
「私は糖尿病ですので」
宴会で、お酒をこんなふうに遠慮する人をよく見かける。料理のほうも、「これはやめておいたほうがよさそうだ」と、選びながら手をつけていたりする。糖尿病食の実行はけっこうたいへんそうだ。
糖尿病と診断された時、栄養士などから受ける食事指導では、身長一七〇センチの人ならば一日およそ千九百キロカロリー程度にセーブするように言われる。これは糖尿病になるような食生活を続けて来た人にとっては、かなり物足りない量だ。「もうちょっと食べたいな」と思う気持ちを抑えるのはなかなか難しい。
健康日本21推進フォーラムと日本能率協会総合研究所は、二〇〇六年四月、糖尿病及び健康診断等で要注意とされた糖尿病予備軍五百一人を対象に、「糖尿病患者・予備軍の食生活に関する意識調査」を実施した。その結果、糖尿病患者の四人に三人が食事制限にストレスを感じており、その理由の上位は「食べたい量を食べることができない」「甘いものが食べられない」だった。特に四十〜五十代の女性患者は、九割が食事制限の実施にストレスを抱えていることがわかったという。
糖尿病ケアの問題に取り組んでいる筑波大学大学院人間総合科学研究科看護科学系の林啓子助教授は、「笑い」が血糖値を下げる効果をもたらすかどうかを検討している。糖尿病患者にお笑い芸人の演技を楽しんでもらったあと食事をとってもらい食後血糖値を測定し、笑いとは関係のない講義を聴いて食事をとってもらった時の食後血糖値と比較したところ、お笑いを楽しんだ時は食後の血糖値がより抑制されることがわかった。笑いが糖尿病治療に役立つ可能性が示されたわけであり、このことは米国の有名な糖尿病専門誌に報告されている。
せっかくの糖尿病食も、「つらいな」と思いながら取り組んでいては長続きしない。工夫しておいしく、そして楽しく食べてこそ、よりよい効果を得られるといえそうだ。(林義人、医療ジャーナリスト=小松市出身)
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