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医療記事特集
びっくり食べ物話

薬とサプリメント 大切なのは信じて飲む
北國新聞(朝刊)2007年02月19日付

 中高年になると膝(ひざ)の痛みを訴える人が増える。代表的な病気は膝関節(しつかんせつ)の軟骨がすり減る変形性膝関節症だ。そして、この病気を持っている人に、グルコサミンとコンドロイチンという物質入りのサプリメントが人気になっている。

 グルコサミンとコンドロイチンは日本ではサプリメント=食べ物だが、ヨーロッパでは変形性骨関節症の治療に用いられる薬となっている。

 グルコサミンもコンドロイチンも関節の軟骨に集中している物質で、最終的に潤滑剤としての機能をもたらすプロテオグリカンという物質になる。したがって、これらを補給すれば、膝がスムーズに動く助けになると考えられているわけだ。

 しかし、グルコサミンやコンドロイチンを口から取り入れても、軟骨に届いてこれを増やすという証拠はない。野菜を食べても体の中で光合成が行われたりしないのと、同じ理屈だろう。

 世界的に権威のある医学雑誌にグルコサミンとコンドロイチンの臨床試験の結果が報告された。グルコサミンとコンドロイチンを飲んだグループと、有効成分の全く入っていない偽薬を使ったグループを比較した試験だが、膝の痛みに対して両グループとも何と60%以上もの人に改善効果がみられ、その結果に違いが出なかったというものである。

 変形性膝関節症の痛みがある人は、ぜひグルコサミンとコンドロイチンのサプリメントを飲んでみるべきだ。しかし、それは偽物であってもかまわない。ともかく「これで膝がラクになる」と信じて飲むことが大切ということになる。

 ところで漢方薬で膝の痛みといえば防已黄耆湯(ぼういおうぎとう)という薬が知られている。日本で行われた臨床試験で、九割近い有効性が示された例があるそうだ。薬であり、とくに肥満の人に減量をもたらすことにより、膝への負担を小さくする作用があるといわれている。ちなみに欧米では、漢方薬はハーブ=食品として扱われている。(林義人、医療ジャーナリスト=小松市出身)



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