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〔天寿がん〕 長寿楽しんだ後に発症 老化による損傷遅らせる
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北國新聞(朝刊)2006年07月24日付 |
がんも世に連れ、姿を変えているようだ。
日本ではかつて圧倒的に多かった胃がんが減り、肺がんや大腸がんが増えてきた。それだけではない。がんが原因で亡くなった人の年齢を見ると、高齢者が明らかに増えている。特にここ数年は、やがて百歳になろうとする年齢まで長生きをなさってから、がんを発症し、大樹が枯れるように静かに亡くなるケースに出会うことが少なくない。
●避けられない病気
がんは、私たちの細胞の遺伝子が傷つくことによって起こる病気である。これといったストレスや病気がなくても、年を重ねるだけで遺伝子は傷つく。そのため高齢社会では、がんはだれしもが避けられない病気なのである。
避けられない病気ならば発症する年齢を、遅らせてやればよいのではないか。それも、本人の寿命が尽きるころまで遅らせることができればいい。
こうした発想に基づいたがん予防法が、東京の財団法人癌研究会癌研究所の北川知行名誉所長らが提唱する「天寿がん」である。
●塩、脂肪控えて
老化によってだれにでも発生するがんを「天寿がん」にできるかできないか。若いころからの生活習慣によってその運命が分かれる。
愛知県がんセンターが提言した「がん予防のための健康憲法十か条」は日本で暮らす私たちが守りやすい食生活の基準を示している。ぜひ、参考にしてほしい。(1)高塩分摂取の制限。一日に取る塩は十グラム以下にする。(2)動・植物性油、特に獣肉脂肪を控える(3)豊富な野菜、果物、海草類を取る(4)能動・受動喫煙を避ける(5)過剰に酒を飲まない(男性は日に二合、女性は一合が目安)(6)バランスのとれた変化のある食生活をする(7)老化防止のための軽い運動を行う(8)趣味などによる気分転換(9)過剰なストレスの回避(10)適度な睡眠をとれるゆとりのある生活
がんは以前のようになす術もなく、死へ向かっていく病気ではない。日常生活の改善と定期的ながん検診が、がんからあなたを救う。(まい・まさよし、映寿会みらい病院名誉院長、金大名誉教授=金沢市)
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