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〔胆道がん〕 胆石ある人、ご用心 半年ごとに超音波検査を |
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北國新聞(朝刊)2006年08月21日付 |
胆道(たんどう)がんという言葉は聞き慣れないかもしれないが、このがんの死亡率は日本が世界最高である。年間約一万五千五百人もの日本人が胆道がんによって亡くなっているのだ。しかも発症率、死亡率とも女性が男性を上回る。
胆道とは、肝臓でつくられた胆汁(たんじゅう)が十二指腸へ運ばれるまでの通路のことで、胆汁を蓄える胆嚢(たんのう)と、胆汁が流れる胆管に大別される。
●女性が高確率
統計からは、六十代の日本女性は胆道がんになる確率が高いといえる。さらに▽胆石を持っている▽膵管(すいかん)と胆管との合流異常がある▽超音波で胆嚢に腺腫(せんしゅ)(ポリープ)が見つかった―こんな人は、がんの発症をことさらに注意して確認したい。
胆石つまり胆道内に生じる結石は胆道がんの最大の原因となる。胆石によって機械的な刺激が加わることや、胆嚢炎などの炎症性の刺激などが胆嚢がんの発生につながるようだ。
どんな臓器でも、炎症を繰り返すとがんが発生しやすくなるため、胆石のある人は症状の有無に関わらず、最低六カ月に一度は超音波の検査をうけ、胆嚢壁にがんがないか、確実にチェックしたい。
先天的に膵管と胆管の接続部分に合流異常がある人も胆道がんには気を配りたい。私の金大時代の同級生の松本由朗山梨大名誉教授が世界に先駆けて報告したところによると、合流異常があると膵液が胆管や胆嚢に逆流して胆道の粘膜が傷つきがんになりやすいそうだ。実際、胆嚢がんの50%は合流異常が原因だ。
松本名誉教授によると、この合流異常は日本や中国など東洋系の女性に多くみられるという。
●腺腫は切除を
超音波検診で胆嚢のポリープを指摘され、がんではないかと心配する人も少なくないが、胆嚢にできるコレステロールポリープや過形成性ポリープ、炎症性ポリープは直接、がん化することはない。
問題は、腺腫といわれるポリープ。放置するとがんになるものもある。十ミリを越えるポリープはがんの可能性が高いとして手術をすすめている。(まい・まさよし、映寿会みらい病院名誉院長、金大名誉教授=金沢市)
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