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〔膵臓がん〕喫煙、コーヒーにご用心 50、60代に多く発症 |
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北國新聞(朝刊)2006年09月04日付 |
胃の調子を気遣うことはあっても、膵臓(すいぞう)の調子を日常的に気にかける人は少ないのではないか。注目されることの少ない膵臓だが、実はがんになったら治りにくさではトップの臓器である。
膵臓がんの九割をしめる膵管(すいかん)細胞がんが発見された人の半数は、発見後三カ月以内に死亡しているぐらい難しいがんである。働き盛りの五、六十代の人を襲うのも特徴だ。
●早くから転移
膵臓がんがこんなにも治りにくい理由の一つは、膵臓がんのがん細胞そのものの成長速度が非常にはやいことにある。もう一つは、膵臓にできたがんは、少しでも進行すると膵臓周囲の神経や大きな動脈のリンパ節に転移して全身にがん細胞を運ぶからだ。
膵臓は胃の後ろ、背中に近いところにある長さ二十センチ、厚さ二センチ程度の細長い臓器だ。おなかの中にあるほとんどの臓器に血液を送る動脈に乗っかるような位置にある。そのため、膵臓で発生したがんがほかの臓器へたやすく運ばれていく。
いったん発症したら厄介なことになる膵臓がん。できる限りの予防策を講じたいのだが、残念ながら膵臓がんの原因は、まだ分かっておらず、結果から推測するしかない。
一日二十本以上のタバコを吸う人の膵臓がんによる死亡率は非喫煙者の二・六倍。毎日肉を食べる人はそうでない人の倍近くの膵臓がんのリスクを持つ。毎日コーヒーを飲む人の膵臓がんの発生率は、そうでない人の五倍だ。
さらに、医師、警官、守衛など、夜間に作業する人に膵臓がんは多いし、糖尿病を患っている人は、膵臓がんの発生率が高い。肥満は膵臓がんのリスクを上げ、運動はリスクを下げるともいう。
●肉は適度に
これらから考えると▽禁煙▽コーヒーや肉は適度に飲食する▽糖尿病を改善する▽散歩するなど体を動かすことを日々心がけるーということが予防策となりそうだ。
膵臓がんのリスクファクターと考られている病気には糖尿病のほかに、急性膵炎、慢性膵炎、膵のう胞、胆石症、糖尿病などがある。
ただ膵臓がんにも手術によって完全に治るものもある。粘液を多量につくる粘液産生膵がんといわれるがんで、発育が遅く、悪性度も低い。膵管が拡張したり、のう胞を作ったりするため、診断が容易であることも治癒を後押ししている。(まい・まさよし、映寿会みらい病院名誉院長、金大名誉教授=金沢市)
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