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〔告知〕 病状をメモ書きに 受け止めて闘う準備を |
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北國新聞(朝刊)2007年01月08日付 |
がんと闘う最前線は、先端医療を研究、実行する場だけではない。患者の暮らす場所こそが、がんから命を守る治療の最前線であり、最強の武器は、薬でもメスでもなく、「がんと闘う」という患者本人の強い意志だ。強い意志を持った人は例外なく術後の回復が明らかに早い。がんになったとき、だれもができる闘い方を紹介していきたい。
初回は、第一の、そして人によっては最大のがんとの闘いの関門となる告知である。
昔から不治の病としておそれられてきたため、百パーセント近く治る早期であっても、「がん」と聞いただけで頭が真っ白になるのが、常人だ。私はできるだけ、やんわりと段階的に、がんになったことを説明している。
そのためには紹介医との連携が欠かせない。身近な人が最近亡くなっていないか。家族など周囲との人間関係が悪化していないか。精神状態が不安定ではないか。うつ病にかかったことはないか。患者の体調はもちろん、性格や家庭の事情をよくよく考えないと、ショックがさらに大きくなることもあるからだ。
がんの告知を冷静に受け止めること。これが、がんに勝つための第一歩だ。
担当医から、診断の経過と内容が告げられると同時に、今後の治療の説明が行われ、患者が納得すれば、治療が始まる。
しかし、担当医の前ではうなずいていても、「やっぱりがんだったのか」という衝撃に打ちのめされて、家に帰ってから医師の言葉を思い出そうとしてもできない人が本当に多い。医師の説明をメモに取るか、医師に書いてもらうことをすすめたい。
説明を受けた後でも、後日、家族と一緒に再度、納得ゆくまで医師の話を聞けばいい。がんの治療は、できた場所や進行度によって大きく変わってくる。担当医は最良と思われる治療法を説明するが告知のショックで混乱した頭では正確に把握できないからである。
本やインターネットで調べ、医師に尋ねたいことが出てきたら、質問事項をメモ書きにしよう。病院という特殊な雰囲気の中では、医師と対応するだけでも神経が高ぶる。メモを見ながら話したり、メモを医師に渡した方が医師も対応しやすいだろう。
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