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医療記事特集
がん最前線

 〔セカンドオピニオン〕 不安や不満、解消できる 準備したい「診療情報」
北國新聞(朝刊)2007年01月15日付

 セカンドオピニオンとは、ある病気に対して複数の医師から意見を聞き、治療方針を決める参考とすることである。医学的な知識を専門医並みに持っている患者は少なく、たとえ医師がきちんと説明しても、それが公正な考え方かどうか判断できない。「第二の意見」であるセカンドオピニオンを聞くことで、心から納得して自分で決断を下せる場合があるのである。

 セカンドオピニオンを聞くときは、それなりの準備をしておきたい。うろ覚えの記憶を漫然(まんぜん)と話しても、時間の無駄である。理想をいえば、主治医から、診断の経緯や病状、治療法に関する情報、治療方針などをまとめた書類をもらい、医師からの説明を受けたときのメモとともに持参するといい。

 あるいは主治医に診療情報提供書を出してもらう。診療情報提供書とは、患者または家族からの申し出に基づき、主治医が交付する治療計画、検査結果、画像情報などの書類。一通五百円から千五百円で求めることができる。

主治医とは別に

 「他の医師の意見を聞くと、主治医が気を悪くするのでないか」と、セカンドオピニオンの実行をためらう人は多い。確かに患者があちこちの病院を訪れることを嫌う医師も少なくないが、私は複数の意見を聞くことに賛成する。なぜならセカンドオピニオンを聞くことで、主治医とは別の専門家の意見を知ることができるだけではなく、最初の診療で抱いた不満や不安を解消することもできるからである。

 セカンドオピニオン外来も担当するようになって驚いたことは、セカンドオピニオンを求めて私を訪れるがん患者の八割は大きな病院で診療を受けており、そのほとんどが主治医から的確な説明を受けていないと不満を抱いていることだ。

信頼できる医師を

 心に不満が残る限り、どんな名医が、どんなにすばらしい治療を提案しても、患者は治療を受ける気になれない。だから、私は一時間ほどかけて患者の不満をじっくり聞く。

 患者にとっては一生一度の大病。信頼できる医師探しは極めて自然で、しかも大切なことである。



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