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〔いい病院とは〕 信頼できるかがカギ ランキングは参考程度に |
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北國新聞(朝刊)2007年01月22日付 |
昨年からがんの診療のほかに、週一回、「セカンドオピニオン外来」を担当している。この外来を訪れる患者からの質問で多いのは、どの病院で手術を受けたらよいかということと、化学療法や免疫療法など最先端医療についてである。
●不安が迷いに
患者の心の中には、がんへの不安とあいまって「この病院で、この医師で、本当によいのだろうか」という迷いが起こることが少なくない。
私は高度な治療が必要な場合は、大学などのがん専門の病院をすすめることが多いが、早期がんでは地域のかかりつけ病院を紹介することもある。その患者の心身の状態に最も必要な医療が受けられる病院こそが「いい病院」だからである。
そうはいっても、迷ったときほど何らかのより所が欲しくなるのが人間である。書店に並んでいる、名医ランキングやいい病院ランキングなどの本を手に取る人もいるだろう。
しかし、何をもって、「名医」「いい病院」とするのか。それぞれの本にはいろいろな基準が記されているが、説得力に欠ける。
私自身も金沢大学附属病院に勤務しているとき、名医リストに何度も掲載されたことがある。誠に光栄なことではあるが、なぜ選ばれたのか、選ばれた私自身が正直言って分からない。
日本では、医師の技量を評価する基準がいまだに不明確であり、だれもが納得できる名医ランキングはないと思ってもよい。つまるところ、主治医を信頼できるかがカギだろう。
●可能性を探る
がんが再発し、新しい治療を求める患者からの相談も多い。私が心がけていることは、まず患者や家族の話をじっくり聞き、私自身が目の前の患者に何ができるかを考えることだ。進行がんでも、化学療法という道がないだろうか。患者に優しい免疫療法はどれだろうかと、選択肢を模索する。医学的には末期のがんであっても、治療成功の可能性はゼロではない。(まい・まさよし=日本癌治療学会功労会員、金大名誉教授)
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