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医療記事特集
がん最前線

〔主治医の立場から〕 納得ゆくまで質問を 「第2の意見」はその後で
北國新聞(朝刊)2007年10月22日付

 セカンドオピニオンについて何回か紹介してきた。日進月歩で研究が進むがんの治療において、セカンドオピニオンの果たす役割が大きくなっているからだ。

 そうはいっても、セカンドオピニオンに二の足を踏む患者は多い。主治医の機嫌を損ねないだろうかという不安や、どこで相談したらいいか分からないという情報不足などがその理由となっている。そこで今回は、私が主治医だったら、どんなふうに患者に行動してほしいかを紹介する。

 がんと診断され「本当にがんなのだろうか」という疑問を感じたり、担当医師からの説明に「そんな治療法で治るのだろうか」と不安を覚えたら、担当医への不信感をあらわにするのでなく、納得ゆくまで質問してほしい。十分に納得した上でなら、安心して治療を受ける気になるはずだ。

了解を得て

 それでも納得できなければ、主治医の了解を得て、第二、第三の意見を聞いてほしい。

 これまでの経験では、セカンドオピニオンを求めて私を訪ねてくる患者や家族は、主治医に隠れて来るケースが多い。

 しかもセカンドオピニオンの患者の八割は、大きな病院を受診している患者である。医療技術も診療体勢も最新の取り組みをしている病院で、信頼できる人柄の医師にかかっていても、患者は不安になるものである。ひょっとしたら、忙しすぎて医師と患者の意思疎通ができていないのかもしれない。かつて大学病院で診療していた者として、自戒を込めてそう思うこともある。

 セカンドオピニオンを聞くことで、主治医の方針に納得がいけば、安心して治療が受けられる。あるいは新たな治療法を選択することになるかもしれない。

少しでも情報を多く

 自分の命に関わる病気に対して、少しでも多くの情報を得たいと思うことは当たり前である。私が主治医ならば、セカンドオピニオンを取るという患者の行為よりも、納得しないまま治療を受けることにがっかりするだろう。

 まい・まさよし=伊藤病院・内視鏡センター長・副院長、金大名誉教授



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