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医療記事特集
がん最前線

〔セカンドオピニオン、具体的な相談法〕 診療データ持参が理想 拠点病院を手がかりに
北國新聞(朝刊)2007年10月29日付

 今回はセカンドオピニオンを受ける具体的な方法を紹介する。

 まずは主治医に「セカンドオピニオンを取りたいのですが」と患者自身あるいは家族の口から伝えることから始める。

 病状を最もよく理解しているのは主治医である。セカンドオピニオン医に会う前に、先入観を捨てて主治医の意見をきちんと聞く。病状の説明で専門用語が分かりにくい場合は、医師にメモしてもらったほうがいい。多くの場合、この時点でこれまでの不安が解消されるかもしれない。それなら、ほかの医師に意見を聞くこともない。

避けたい衝突

 医師も人の子である。セカンドオピニオンを取る意義を分かっていても、患者が不信感をあらわにし、「あなたは信じられないからほかの医師の話を聞く」という態度を取ったなら、いい気持ちはしない。くれぐれも主治医と衝突しないように気をつけたい。

 主治医の了承が得られたら、紹介状、診療情報、必要であれば病理検査、画像検査の結果やコピー、内視鏡検査などの診療情報や治療方針などを記入した書類を書いてもらい、持参するのが理想的である。

 私は現在、金沢市香林坊二丁目の北國クリニックなどでセカンドオピニオン外来を担当し、相談を受けることが多い。主治医からの紹介状と診療情報がある場合は、治療方針やアドバイスできることを書類にして主治医に報告している。

 セカンドオピニオンは以前に比べれば普及してきたが、まだ消極的な医療機関も少なくない。どこで受け入れてもらえるか分からない場合は、がん診療連携拠点病院を手がかりとすればよいだろう。がんに関する診療情報部門が設置されており、相談を受けることができる。

前向きな考え

 セカンドオピニオンを求める行為自体、「自分の病気の治療法は最終的には自分が選択する」という患者の前向きな考え方の表れである。多くの医師が、セカンドオピニオンを求める患者を応援している。

 主治医の機嫌を損ねたら困ると心配し、受診している病院の診療データをまったく持ってこない患者もいる。しかしそれでは、せっかく違う医師から意見を聞いても、的確な答えが返ってくる確率は低い。

 守るのは、自分の命である。精一杯のことをするだけの価値はある。

 まい・まさよし=伊藤病院・内視鏡センター長・副院長、金大名誉教授



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