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医療記事特集
貯めよう筋肉

〔マッサージ〕 足さすり上げ、疲れ解消 立ち止まる運動避けて 
北國新聞(朝刊)2006年08月09日付

リンパマッサージをする平下さん。足の甲は人さし指と中指をそろえてさするとよい
 暑さの厳しいこの時期に、グラウンドゴルフやゲートボールなどをしていて、だるくなったことはないだろうか。

血圧下がると発汗

 これらの運動は立ち止まっている時間が長いため、ひと試合終えるころには下半身に血液が溜(た)まる。時間がたつとともに、その血液の水分(血しょう)が血管の外へ移動し、結果として下半身がむくみ、足がつらくなるわけだ。

 むくみだけではない。下半身に溜まった血液は、よりたくさんの汗をかく原因となる。

 下半身に血液が溜まって心臓へかえる血液が減ると、血圧が下がる。そうなると、体は皮膚に流れる血液を減らし、できるだけ血圧が下がらないように調節する。

 皮膚に流れる血液の役割は、細胞に栄養を届けるだけではない。体の内部から皮膚表面に熱を運び出す役目も担う。そのため、皮膚に流れる血液が減ると体温が高くなり、より多くの汗をかくという仕組みだ。

 そもそも汗は血しょうから作り出されるのだから、汗をかく一方では血液が流れにくくなり、体がますます疲れるのである。

 下半身に溜まった血液を心臓にかえすのは筋肉の役割である。筋肉が太い若者は、足踏みをするだけでも心臓に血液がかえるが、高齢者はそうもいかないため、汗をかき過ぎて血液がどろどろになる。要は、下半身に血液を貯めないように努めることが大切だ。

 夏はゲートボールなど立ち止まっている運動よりも、さっさと歩くことをすすめたい。ひどく汗をかくことなく、「貯筋(ちょきん)」できる。

 もう一つすすめたいのは手でさすり上げるリンパマッサージだ。運動後はもちろん、暑い日に疲れたと思ったら行おう。水分を速(すみ)やかに心臓にかえすことで体が楽になる。

下半身が楽に

 それには、▽肩回し(前後十回)▽腹式呼吸十回程度▽足の付け根(鼠蹊部(そけいぶ))を手のひらでさする▽太ももを軽くさすり上げる(膝(ひざ)から足の付け根に向けて表裏十回)▽ふくらはぎを手で包み込むように足首から膝に向かって軽くさすり上げる(表裏十回)▽足の指の間から足首にむけて軽くさすり上げる(五回)▽手で包むようにつま先から膝までさすり上げる。

 明らかに下半身が楽になるはずだ。(平下政美金城大教授、医学博士=環境生理学=金沢市)



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