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医療記事特集
貯めよう筋肉

〔腰痛予防〕 「ラブハンドル」鍛えて バランスボールが効果的
北國新聞(朝刊)2006年08月16日付

バランスボールに座るだけでも中殿筋が鍛えられる。自信がない人は倒れたとき支えとなるソファーの前でボールに座って
 中殿筋(ちゅうでんきん)はお尻(しり)の上にある、体の前後左右のバランスを保つ筋肉である。英語ではこの筋肉を「ラブハンドル」という。男性が恋人とキスをするとき、相手のこの筋肉に手を置くことが多いからだ。

腰を大きく回す

 この場所に手を置けば安定するばかりでなく、文字通りハンドルとして、相手の体を自分の思うように操ることができる。恋人たちにとっては魅力的な筋肉なのである。

 若い人でも、車を運転したり、長編映画を映画館で見るなど、長い時間同じ姿勢で座っていた場合、腰が固まったように動かなくなり、痛みさえ感じる。中殿筋が動かなくなって、体のバランスをうまく操作できなくなるためだ。

 年を重ねると中殿筋そのものが衰え、若いときよりもなお、腰の痛みを感じやすくなる。

 中殿筋を「貯筋(ちょきん)」してやるには、長時間同じ姿勢を続けることを避け、腰を大きく回す運動を毎日の生活の中に取り入れたい。足を肩幅に開き、腰を大きく回すと、ラブハンドルがぐるぐる回るのがわかるでしょう。背もたれのあるいすの後ろに立って、背もたれにつかまりながら、足をゆっくりと横に上げる運動も、中殿筋を鍛えてくれる。

 バランスボールに座るのも効果がある。丸いボールの上に座り続けるということは、中殿筋が常に動くということ。バランスを取ってボールに座るだけで、無理なく中殿筋が鍛えられる。私は自宅で長時間パソコンに向かうときは、ときどきバランスボールをいす代わりに使っている。テレビを見るときや電話が長くなりそうなとき、使ってはみてはいかがだろうか。

股関節も柔軟に

 バランスボールに腰掛けて足を広げて座り、体を上下に動かすクッション運動は、股関節(こかんせつ)を適度に広げて柔軟性を高め、下半身にしなやかな筋肉を「貯筋」できる。子供の遊びのような運動ではあるが、やってみると案外心地よい。

 慣れていない人はボールに腰掛けたときに、後ろへひっくり返りそうになることがある。後ろに倒れそうになったときに支えとなる、やわらかなソファーなどの前でボールに座るとよい。(平下政美金城大教授、医学博士=金沢市)



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