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〔クールスポット〕 木陰のベンチで体操を ひざ鍛え、歩く力養う |
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北國新聞(朝刊)2006年08月30日付 |
暑さも少しやわらいだが、ちょっと動くとまだまだ汗が出る。このような季節におすすめの「貯筋(ちょきん)」運動は「クールスポット」での散歩やストレッチ体操だ。
どんな町にも、気象台が発表する気温よりも四度ほど気温が低い場所がある。これがクールスポット。緑地帯や川の周辺の、直射日光が当たらない、風通しのよい場所を探してみよう。
●散歩の途中で
金沢の街中では、犀川河川敷の木陰(こかげ)や橋の下などがクールスポットに当たる。川風が心地よく、運動で味わう爽快感(そうかいかん)が倍増するだろう。
金沢城公園から尾崎神社、尾山神社と進み、香林坊へ抜ける散歩コースは、クールスポットを活用した絶好の「貯筋」コースだ。
屋外はまだ暑いので、散歩は、ほどほどでもよい。その代わり、歩く力を高めるために効果のあるストレッチ体操をしよう。
おすすめのストレッチ体操は、散歩の途中、木陰にあるベンチを使って行う体操だ。
ベンチの上に両足を伸ばして座る。片足はそのまま伸ばし、もう片足はベンチからおろしてイラストのような姿勢を取り、三十秒から一分たったら、足をかえればよい。これを三回ほど行うのがよい。
歩いた後、どこにも力を入れずにこの姿勢を取るだけで、足全体の筋肉が伸びる。ももなどを手で反動をつけながら押さえるのは禁物だ。
このストレッチをすることで、歩くときに必ず伸びる、ひざの後ろが鍛えられ、歩く能力を高めてくれる。特に高齢者は心がけて鍛えたい部分だ。
歩いているときは汗が気にならなかったのに、止まった途端に汗が吹き出したという経験はないだろうか。歩いている最中は適度に風を受けているため、皮膚が汗によって冷却され、体温はある程度低く抑えられる。しかし立ち止まると風がなくなって汗の蒸発する速度が遅くなり、体温が上昇する。
そのため運動した後も暑い場所にいると、体温が上がり続ける。元気に運動していたのに、運動を終えた途端に倒れた、ということになりかねない。
運動後も元気に快適に過ごすためにも「貯筋」はクールスポットで行いたい。
運動場所として最悪なのは、ビルに風が遮断された場所で、なおかつ直射日光がビルに当たっている場所だ。
●ビルの熱に注意
そんな場所にいると、何もしなくても、直射日光で温められたビルから体の中に熱が入ってくる。運動後も体温が上昇し続けるため、汗をだらだら流して脱水症状を起こしてしまう。さらに皮膚に流れる血液が多くなり、筋肉へ流れる血液が少なくなるため、疲労物質を筋肉から速やかに取り除けず、なかなか疲れが取れない。(平下政美金城大教授=環境生理学、金沢市)
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