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医療記事特集
貯めよう筋肉

〔運動に向く時間帯〕 お勧めは午後3時から 目覚めた体で長続き
北國新聞(朝刊)2006年09月27日付

 高齢者の「貯筋(ちょきん)」運動の指導をしていると、「いつ運動すると効果的ですか」と聞かれることが多い。

水泳は夜8時過ぎ

 個人によって多少異なるが、午後三時ごろから六時ごろがお勧めだ。水泳は夜八時を過ぎてからのほうが楽に泳げる。

 一般的に、運動は午後より朝のほうが、つらく感じるものだ。朝は心臓や肺などの運動に関わる機能が十分目覚(めざ)めていないためである。朝と夕方、同じ重さのものを数回持ち上げてみると、どちらが楽かよく分かるだろう。

 午後遅くになると、体がすっかり目覚めており、神経もうまく調節され、運動をする準備が整った状態となる。この状態では、自分が思っている以上に運動ができるため、やっていて楽しく、長続きする。

 もちろん、すがすがしい早朝に、仲間と一緒に運動するのもいい。心が晴れるだろう。

早朝は軽運動を

 友達と一緒に早朝の運動をしたいが、目覚めが悪くて、と悩んでいる高齢者は意外と多い。そんなときは生活をちょっとだけ変えることで、目覚めをよくすることができる。

 目が覚めたら、まず、窓から入る光に目をやる。

 次に布団の中で、寝たまま、足の運動をする。

 足の甲を十秒ほど伸ばす。続いて足のつま先を天井に向けて足の甲を立て、十秒ほどアキレス腱(けん)を伸ばす。

 さらに足首を十回ずつ、左右に回す。

 ちょっとした運動だが、これによって交感神経が働き、脈が高くなり、普段よりも起きやすくなる。

 さらに布団から出た後に、屈伸など好みの運動を行えば、朝が得意な仲間の運動にもついていけるようになるだろう。

 せっかくの運動が逆効果になることもあるので、夜は反動をつけて行うような、背骨に負担がかかる運動は避けるべきだ。夜間の縄跳(なわと)びは厳禁。重い物を持つなら昼間にしよう。

 朝起きて、上体を起こしたときから背骨の椎間板(ついかんばん)には負担がかかりっぱなしだ。そこにさらに負荷をかけると、椎間板から水分が漏れてその幅が狭くなるため、背骨を傷めやすくなる。

足首を回す

 夜に行うなら、膝(ひざ)や足首を回したり伸ばす運動を勧めたい。膝や足首などの関節を動かす筋肉の周りには、足首や膝を回す運動を助ける筋群がたくさんある。これらの筋は軽い負荷で強化できる。

 膝や足首を回すことを休む前の習慣にしておけば、膝や足首のケガを予防できる。(平下政美、金城大教授・環境生理学=金沢市)



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