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〔血流から整える〕 寒い日はまず体温上げて 暖かい部屋で足首回そう |
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北國新聞(朝刊)2006年11月01日付 |
寒くなると歩き始めに突然、足首や膝(ひざ)、時には股関節まで痛くなることがある。寒さのせいで四肢(しし)の末端にまで血液が流れないことが原因だ。この状態は、長時間正座をしたときと似ている。
●正座後と同じ
正座した揚げ句に歩き出すときは、ほとんどの人は足先まで血液が流れてくるのを待ったり、軽く屈伸したり、ゆっくりと歩き出すなどの工夫をしているであろう。
寒いときも同様だ。足や膝に血液を呼び込んでやることで、足首や膝のクッションが強化され、少々運動が強くても関節を守ってくれる。同時に筋肉の温度が上がり、筋肉そのものが柔らかくなる。さらには筋肉を動かすためのエネルギーさえ作られやすくなるのだ。
寒くなってきたら、いきなり筋肉を貯める「貯筋(ちょきん)」運動をするのは控えたい。体温を上げることが先決だ。家の中で貯筋運動をするならば、運動を始める三十分ほど前に、あらかじめ部屋の温度を上げておこう。年齢が高い方は、一時間くらい前から暖めておくとよい。手足が暖かくなり血液がそこへ巡ることで、血圧もすこし下がるはずだ。運動を始める直前に暖房を切るか、温度を下げるとよい。
運動は座ったまま、ゆっくり足首や手首、肩、首などの関節を回すことから始めるとよい。足首は足を伸ばし、左右に十回程度回す。その後、つま先を曲げ伸ばしする。同様に手、膝、肩を十回程度ゆっくり回そう。
こうすれば心臓にかかる負担も少ない。一冬続ければ、関節の可動範囲が広がり、転倒予防につながる。
さらにストレッチ体操を行いたい。心臓に遠いところから筋肉をほぐす。
筋肉がよく動くように感じ、またその日の体調がよければ、いよいよ貯筋運動を開始すればよい。
小春日和にはできるだけ外に出たい。日光に当たることで、筋肉を動かすために欠かせないカルシウムが取り込まれやすくなり、骨が丈夫になる。日光に当たる前に、小魚を食べておけば、さらによい。
●温度差に注意
秋冬に屋外で運動するときに気をつけたいのは、室内と室外の温度差が大きいことだ。急に寒く感じると心筋梗塞(こうそく)さえ起こしかねない。そのためには室内の暖かさと外の寒さの温度差を急に感じないように工夫することだ。
最も手軽で効果的なのは、外へ出る前に、暖かい室内でマフラーを着けることだ。外で寒さを感じてからマフラーを着けたのでは手遅れ。ずっと寒く感じる。(平下政美金城大教授・環境生理学=金沢市)
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