|
|
 |
〔硬くなる冬の体〕 足から整え、温めよう 腹と腰鍛え、姿勢よく |
|
北國新聞(朝刊)2006年12月06日付 |
私たちは、身体で年周期を覚えている。そのため冬になると、ぽかぽかとした春と同じ温度の部屋にいたとしても筋肉は緊張し、縮んでいる。
金沢の方言では「ちぢこまった」と表現される、硬い体のまま、太ももや腰などの大きな筋肉を動かすと、ケガにつながる。まず足から整え、身体を十分温め、その後、筋肉を貯める「貯筋(ちょきん)」運動を行いたい。
床に座って、手で足首を持ち、ゆっくりと外回し、内回しを十回ほど行う。足腰がしっかりしていて、バランスが取れる人は、足首回しの後、三分ほど歩くか、動かずにその場で足踏みする。歩くのが困難な人は、いすに腰掛けて足踏みしてほしい。
次に、腕を軽く曲げ、肩を前後にそれぞれ十回ほどゆっくり回す。その次は、ゆっくり大きく首を回す。
さらにテレビ体操やラジオ体操を行い、身体が温かくなったら、足や背筋を伸ばすストレッチ運動を行う。
●もも上げから
さあ、いよいよ貯筋運動だ。壁や机に両手をつきながら、ゆっくりとしたリズムで足(太もも)をできるだけ高く持ち上げる運動を、十回から十五回繰り返す。「やや楽」から「ややきつい」と感じる程度がいい。
終わったら室内を二、三十歩歩き、今度はおなかの筋肉を貯めよう。床にあお向けに寝転がり、両ひざを立てて、ヘソをのぞき込むように上体を起こす運動を十回から十五回繰り返す。運動が終わったらまた二、三十歩歩く。
次は下肢(かし)の筋肉を貯める。いすに腰かけて膝(ひざ)を曲げ伸ばしする。重い靴を履くとさらに効果的だ。運動が終わったら同様に歩く。
そして最後は腰の「貯筋」だ。(1)うつぶせになる。両手で肩幅より少し狭い直径の丸を作る。その丸の中に顔を入れてリラックス(2)顔を起こし、天井を見るように視線を上げる(3)ひじを床につけたまま体をそらす。(4)できる人は、ひじも伸ばして身体をそらす。
腰の「貯筋」は、やり方を間違えると腰を痛めかねないが、この運動ならば腰痛を起こさずに、腰を鍛えられ、姿勢も安定する。
●春まで減らさず
冬の「貯筋」成功のための最大のポイントは、春までいかに「貯筋」を減らさないかである。
一連の「貯筋」運動を一セットとして、一日三セット、週二、三日行えば、春までの三カ月の間に、筋肉は必ず強くなる。(平下政美金城大教授・環境生理学=金沢市)
|
|