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〔気力がわかない〕 リズム運動で心も元気に 基本は早寝早起き |
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北國新聞(朝刊)2007年01月10日付 |
何をしても面白くない。やる気が出ない。夜はなかなか寝付けず、朝はすっきり起きられない。
高齢者からこういう相談がひときわ多く寄せられるのが、この季節だ。一年で最も昼が短く、しかも北陸では、どんよりと曇った日が続く。つい、心まで暗くなってしまうという人が少なくない。
●部屋を明るく
そんな人はまず、部屋のカーテンを開けることから始めよう。そして、一定のリズムに合わせて運動を行い、心身ともに手入れをしよう。
心の健康に自信のある人も、ぜひ、リズム運動を生活の中に取り入れてほしい。なぜなら北陸の冬は、心の健康を損なう危険性があるからだ。一九八七年日本生気象学会発刊の生気象学の辞典に掲載された日立健康管理センターの江頭和道医師(当時)の調査では、北陸で自殺者が最も多くなるのは、冬至から一カ月後だという。
間違っても「死にたい」などと思うことなく、寿命がある限り、楽しく毎日を送るためにも、自分のことは自分でできるだけの体力を持ち、さらには何にでも好奇心を持てる、やわらかい、健やかな心を守ろう。
人間には自分で自分を元気にする化学物質を作ることができる。脳を目覚めさせ、心を元気にしかも安定させてくれる物質としては、セロトニンがある。
近年の研究で、リズミカルに運動すると脳内で作られるセロトニンが増えることが分かった。筋肉を貯めるために行う「貯筋(ちょきん)」運動もリズミカルに行えば、心の健康の増進にも役立つわけだ。
●呼吸を意識
まずは運動するとき、呼吸でリズムをつけてみよう。息を「吸う、吸う、吐く、吐く」あるいは「吸う、吸う、吐く」という一定のリズムで呼吸をする。トレーニングマシンを使うなら、重りを上げるときに息を吐き、重りを下ろすときに息を吸う。
簡単にできるリズム運動の代表は、インターバル速歩である。「一、二、三、一、二、三」とリズムをつけて、三歩目を大またで歩く。
ラジオ体操やダンスもとてもよいリズム運動だ。ただ漠然(ばくぜん)と体を動かしているだけでは、頭も体も元気にならない。
●東向きの部屋で
セロトニンは、朝の日差しを浴びることで生まれる。高齢者のトレーニング教室などで話をうかがうと、元気な高齢者は、やはり早寝早起きだ。
自分から積極的に早起きしたり運動する気力もないというなら、せめて東向きの部屋で眠るとよいだろう。明るくなると、いやでも、朝、目覚める。そしてセロトニンは夜にメラトニンとなり、眠りを誘う。
早寝早起きのリズムができ、身体が元気になれば、「貯筋」も加速する。
ひらした・まさみ=金城大教授・環境生理学、金沢市
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