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〔スケート運動〕 片足で体支え、下半身鍛える 凍った道での転倒防ぐ |
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北國新聞(朝刊)2007年01月31日付 |
昨秋、国際会議でフィンランドを訪れた。
フィンランドでは高齢者のためのトレーニング機器の開発が進んでいる。面白いなと思ったのは、トレーニング機器が日本のように金属で作られたものばかりではなく、木を材料としたものも少なくなかったことだ。
●中高年も屋外で
屋外では、老若男女がローラースケートで下半身を鍛えている姿がとても多かった。日本では主に若者に人気のあるローラースケートだが、寒いフィンランドでは、雪道を歩くことができるように足を鍛えるため、中年以上の人もローラースケートに親しんでいるのだ。
スケートは片方の足でしっかり全体重を支える運動である。そのため足の筋肉がとても発達する。スピードスケートの選手の太ももを見ると効果が分かる。
そうはいっても、いきなりローラースケートをするというわけにはいかないだろう。家の中でできる「スケート運動」を紹介しよう。
両手を後ろに組み、両足を肩幅に広げて膝(ひざ)を曲げて立つ。背筋は伸ばし、頭が両足の中心にくるように気をつける。お尻(しり)は少し突き出すように。
スケート靴を履いて滑るときのように、左右の足を交互に斜め前方に進める。このとき、足の裏全体を床につけたまま、膝より足先が前に出ないように足を運ぶ。腰の位置は低いまま保つことも大切だ。
これができたら今度は、左右の足を交互に、まっすぐ前に出す。斜め前方に足を運んでいたときと同じように、膝より前に足先が出ないよう気を付けながら、足の裏全体を床につけて歩く。決してかかとから着地しないようにする。
これは、凍りついた道を転ばないで歩く方法でもある。底に滑り止めの粗い刻み目が入ったゴムの長靴を履き、膝を少し曲げて足の裏全体を地面につけて歩けばかなりの確率で転倒を防げる。
膝が伸びない分、太ももで体重を支え続けるのでかなり疲れる。と、いうことは、この歩き方で注意深く凍った道を歩くだけでも筋肉を貯める「貯筋(ちょきん)」運動になるということだ。
●膝の手入れを
注意したいのは歩いた後の体の手入れだ。筋肉を鍛えることができるほどの負荷が掛かっているのだ。そのままほうっておくと、膝が「く」の字に曲がったまま固まる。雪道を歩いた後は、膝の後ろを伸ばすストレッチをしておきたい。
机など安定したものにつかまり、片足ずつ十秒から十五秒間、膝の後ろから足首にかけてゆっくり伸ばす。くれぐれも反動をつけて伸ばすことは避けたい。
ひらした・まさみ=金城大教授・環境生理学、金沢市
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