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〔備えあれば憂いなし、雪かきの心得〕 まず準備体操、厚着は避けて 鼻、口はマスクで守ろう |
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北國新聞(朝刊)2007年02月07日付 |
金沢では観測史上初めての「雪なし一月」となった。しかし二月入りした先日のように突然降ることもあり、油断はできない。雪かきはコツを覚えれば、筋肉を貯める「貯筋(ちょきん)」運動になる。降ったときに備え、雪かきの心得を紹介する。
雪かきは、腕、肩、腰、足を使う全身運動であり、運動の強さはジョギングに匹敵する有酸素運動だ。かなり寒い日でも、体力のある人なら二十分も雪かきすれば、汗びっしょりになる。
酸素をたくさん体に取り込む有酸素運動は、体に蓄えた脂肪(中性脂肪)を運動するときにエネルギーとして使うため、脂肪を減らす効果の高い運動だ。おなかの回りの脂肪が気になるなら、ぜひ雪かきを買って出てほしい。
●事前に体温め
ただ気を付けないと、雪かきで風邪をひいて寝込んだり、腰を痛めたり、気分が悪くなるということもある。私自身、気分が悪くなったり、体の節々が痛み、熱が出た経験がある。
そうならないように、雪かき向きの体に整えて、屋外に出よう。
午後三時から夕方にかけてであれば、体は十分に目覚めており、雪かきもそう苦にならない。だが現実には、出勤前など早朝に雪かきをすることが多い。休むのに適した体のまま運動すると、心臓に負担がかかる。十分な準備体操で体を温めよう。
まずは手の指を一本一本、曲げ伸ばしする。指を組んで天井に向かってしっかり腕を伸ばし、背筋を伸ばす(十秒以上)。このとき、腕の位置は耳よりも背中側になるようにする。
次に、足首、膝(ひざ)、手首、腰、首と心臓から遠い順に、ゆっくり、ゆっくり関節を回す。
さらにアキレス腱(けん)のストレッチと股関節(こかんせつ)を広げるストレッチ(十秒以上)を行い、もう一度手の指を組み、天井に向かって伸びてそのままゆっくり、左右それぞれ横に曲げ、十秒ずつ止める。最後にもう一度ゆっくり腰と肩を回す。これで準備体操は終了だ。
●背中にタオルを
次は雪かきで風邪を引かないように身支度をしよう。暖かすぎる格好は風邪のもと。外に出たとき寒いと感じるぐらいがよい。
雪かきを進めるうちに汗をかくが、手を休めるとすぐ、汗によって体が急激に冷えるため、体温のコントロールがとても難しい。
汗を吸収しやすい下着は避けること。首から背中にかけてタオルを入れておき、休憩するときに汗でぬれたタオルだけ取り去るのもよいだろう。体が冷えず、風邪を引きにくくする。
ただし鼻と口だけは過保護なくらいに守ったほうがよい。冷たい空気をいきなり大量に吸いこむのはよくないからだ。朝起きて冷たい空気を一気に吸い込むことで、心臓が止まることさえある。マスクで予防しよう。熱くなってきたらマスクをはずせばよい。
ひらした・まさみ=金城大教授・環境生理学、金沢市
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