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〔速筋を増やそう〕 「歩ける」体へ上体起こし 3月は室内で強化 |
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北國新聞(朝刊)2007年02月28日付 |
筋肉には、速く動くが疲れやすい筋肉(速筋(そっきん))と、長く運動を続けても疲れにくい筋肉(遅筋(ちきん))、それらの中間の性質を示す筋肉がある。
三十歳を過ぎたら筋肉を貯(た)める「貯筋(ちょきん)」運動によって、中間の性質を持つ筋肉を鍛えて、速筋に変え、さらにそれを、より疲れにくい筋肉に変えていくとよい。
●転びにくく
速筋が増えれば、転びそうになった時、とっさに足を出して体勢を立て直すことができるようになる。そして疲れにくい遅筋が増えれば、炊事、洗濯、買い物などを楽にこなせるようになる。
明日から始まる三月から四月までの一カ月間は、室内で「貯筋」運動をして速筋を増やそう。仰向けの姿勢から、へそをのぞき込むように上体を起こす「へそ見」運動や、うつ伏せから上体を起こす運動は、姿勢をよくする効果もある。これらの運動を二日おきに行うとよい。
●体調に合わせて
うつ伏せの姿勢から上体を起こす運動は、体調に合わせて行いたい。
健康な若い人であれば、イラストの左の人物のように、手のひらを腰骨の下あたりの床について、上体すべてを床から起こすとよい。
腰が痛い人にはイラストの左端の犬のポーズがいい。うつ伏せになってひじを曲げて手のひらを肩の横辺りに置く。その姿勢から首を上げるだけでも効果は十分にある。
もう少しできそうな人は、この犬のポーズの手のまま、上体も起こしてみよう。
一カ月間、このような「貯筋」運動を十分に行って長時間歩ける体に整えておけば、歩けば歩くほど持久力がつく。同時に基礎代謝が上がるため体は温かくなり、体に酸素を取り込む量が増えて適度に活性酸素が作られる。血液の流れがよくなり、血管を若く保つ。
これが、「体力がついた」ということなのである。
言い換えれば、酸素を体に取り込み、病気に打ち勝つ力が体力なのである。筋肉が増え、体力がつくことで平熱が前よりも高くなったという高齢者は多い。
●タンパク質も大切
さらに、タンパク質を食べることを忘れないでほしい。タンパク質は、ご飯やパン、油類に比べて、体を温める働きがとても強く、長続きする。
私は自分の体を使って検証したことがあるが、肉を食べるとすぐに体温が上がり始め、しかもその体温を上げる効果は二時間も続いた。
運動後はお酒を飲んだ後のように体が冷える。タンパク質を適量食べて、内から体を温めてほしい。
ひらした・まさみ=金城大教授・環境生理学、金沢市
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