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〔花見の勧め〕 さっさと歩けば心身スッキリ 事前に準備運動を |
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北國新聞(朝刊)2007年04月04日付 |
筋肉を貯(た)める「貯筋(ちょきん)」運動は、とかく単調でやる気が起こらないという人がいる。こんな人たちに勧めたいのが花見である。
●全身に効く
金沢の兼六園や卯辰山のように緩やかなアップダウンのある場所にも桜は咲いている。こうした場所を歩くだけでも全身の「貯筋」となる。特に、背中や腰周りに溜(た)まっている脂肪がエネルギーとして使われ、呼吸するときに使う腹筋や背筋が鍛えられる。
美しい桜を見て心は華やぎ、体はすっきりし、深く呼吸できるようになる。いいことずくめなのだ。
より「貯筋」効果を上げたければ、さっさと歩くとよい。
足の筋肉は静脈血を心臓に返すポンプのような働きをし、心臓の力を助ける。さっさとリズミカルに歩くと、このポンプが調子良く動く。ゆっくり歩くと、せっかくのポンプの機能を生かし切れず、運動が楽な割には心臓の負担が大きくなる。そのため、疲れるという仕組みだ。
歩くのは嫌いではないが、品定めに時間のかかる女性のウインドーショッピングに一時間も付き合い、ぐったりと疲れてしまったという経験を持つ男性は少なくないはずだ。それは、心臓の力を補うような速さで歩いていないからである。
「さっさと歩く」と言っても、人によって速さはまちまちだ。自分のできる範囲で歩く速さが、自分の心臓に一番適した速さなのである。
それでは肝心の桜が十分楽しめないという人もいるだろう。そんな時は、いったんベンチなどに座り、ゆっくり眺めればよい。飽きたらまた、歩き出せばいいのだ。
花見に出かける前には、暖かい部屋でちょっとした準備体操をしよう。まず足首回しだ。両足を伸ばして床に座り、右足の上に左足を曲げて載せる。右手で左足先を持って足首を十回から十五回回す。左足が終わったら、右足首も同様に回そう。
肩幅に足を開いて立ち、ひざを回すのもよい。
最後は、椅子(いす)を使ったひざ裏伸ばしだ。背筋を伸ばして椅子に座り、床に足の裏全体をつける。次に左足を前に出して左ひざを伸ばし、かかとだけを床につける。この動きを十回から十五回繰り返し、右足も同様に動かそう。
●果物で空腹解消
普段あまり歩いていない人は、花見でさっさと歩くとおなかがすいてくる。こんな時にチョコレートや飴(あめ)など甘いものを食べると、インスリンの分泌を促し、空腹感がさらに増す。おやつを食べるならオレンジやグレープフルーツなど果物を。果物の糖分には空腹感を抑える働きがある。
花見の途中で小腹がすき、のどが乾いたら、砂糖を加えていない果汁百%のオレンジジュースやグレープフルーツジュースを飲む。のどの乾きと同時に空腹がいやされ、歩き続ける元気が出る。
ひらした・まさみ=金城大教授・環境生理学、金沢市
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