top 応急手当Q&A 休日当番医 健康チェック リンク集 お問い合わせ
北國健康生きがい支援機構
トップページ > 医療記事特集

医療記事特集
貯めよう筋肉

〔体内の水分量増やす〕 足の開閉で酸素取り入れ 梅雨のだるさ解消へ
北國新聞(朝刊)2007年05月30日付

 体の中の血液を主とした水分の量は、私たちが意識しなくても、季節によって変化する。体内にある水分は体の保冷剤の役割を果たしているからであり、その水分量は、秋から冬に向かって減少し、春から夏に向かって増加する。この調節は、排尿や発汗によって行われる。

尿の量減らす

 と、いうことは、夏に向かう今の時期は、おしっこの量を減らし、身体の水分をため込む時期となる。冬の間は排尿のため夜中に目が覚めていたけれども、最近は朝までぐっすりという人も多いはずだ。

 よくできた構造だが、一つだけ問題がある。今の季節の体は基本的に水分をため込むようになっていることから、運動をしても十分な汗が出ず、体の中に熱がこもりやすい。そのため極端に暑い日が急に来ると、体内の水分量が比較的少ない人は熱中症になってしまう。

 毎年、初夏から梅雨にかけて、だるく感じたり頭痛やめまいに悩まされるという人は、梅雨が来る前の今の時期に、体内の水分量を増やしておこう。

 そのためには、太ももとおしりの筋肉を鍛え、機会があったら大またで歩くとよい。太ももにあるような大きな筋肉を鍛えると体内に取り込む酸素の量が増える。すると血液の量も増えるからだ。

 太ももの筋肉を貯める「貯筋(ちょきん)」運動から紹介しよう。

 貯筋は足を閉じる運動と、足を開く運動の二つでできる。

 足を閉じる運動では、太ももの内側の筋肉が貯まる。

 床に横向きに寝そべって、右の手のひらを体の前につき、右手を立てて体を支え、左手は頭方向にまっすぐ伸ばす。つま先は、やや内側に向けるようにする。これが基本姿勢だ。

 右足は左足の後ろになるようひざを立てる。息を吐きながら左足を持ち上げ一秒ほど静止する。息を吸いながら、ゆっくり下ろす。

 これをゆっくりした呼吸で十回から十五回繰り返す。同様に右足も行う。一日に三セットが理想だ。

O脚になる

 太ももの内側の筋肉は普段使わないため、太ももの前の筋肉(大腿四頭筋(だいたいしとうきん))や、太ももの後ろ側の筋肉(ハムストリング)などに比べ、衰えやすい。これらの筋肉のバランスが崩れると、足がO脚になり靴底の外側ばかりが減るようになる。歩くと上半身はぶれ、転倒しやすくなる。

 次は、足と股関節(こかんせつ)を広げる運動を行う。いすの後ろに立ち、ゆっくり息をはきながら片足を横へ上げる。一秒ほど足を止め、今度は息を吸いながらゆっくりおろす。これを十回から十五回、左右の足で繰り返す。ふらつく場合は寝そべって行うとよい。

 運動終了後は、太ももとおしりの筋肉が膨らんだような感じがするはずだ。おしり上部横の中殿筋(ちゅうでんきん)や小殿筋が鍛えられ、大またに歩けるようになり、ふらつかなくなる。



 ひらした・まさみ=金城大教授・環境生理学、金沢市



Copyright (C); THE HOKKOKU SHIMBUN All Rights Reserved.
〒920-8588 石川県金沢市南町2番1号 北國新聞社広報課 Maill : ikigai@hokkoku.co.jp