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〔ストレッチ体操〕 太もも、股関節を10秒伸ばそう 暑い時期こそ効果的 |
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北國新聞(朝刊)2007年06月06日付 |
少し汗ばみ始める今ごろの時期から不用意に冷房に頼ると、暑さに弱い、夏バテしやすい体になるので注意したい。
冷房を効かせるとそのときは快適だが、体の水分量は伸び悩む。人間の体は、暑くなるに従って、徐々に体内に水分をため込み体を冷やす。早くから冷房を効かしていると、この「冷やす機能」が低い水準のままで止まってしまう。
私が日本とタイで行った実験によると、人間が真夏の暑さになれるためには、少なくとも二週間は連続して暑い日を経験する必要がある。半月かけて徐々に気温が高くなるのと、一足飛びに三〇度を超す暑さを体験するのとでは、どちらがつらいか、想像がつくだろう。
●熱いふろに
ただ、六月は気温も湿度も高いため不快な日も多い。そんなときは、熱いふろに入るのが一番。湯の熱さで脳がごまかされるため、入浴前と同じ部屋の温度でも、ふろ上がりには涼しく感じるのだ。
「暑い」と感じる温度は、それぞれの脳が決めている。暑さの基準はかなりいい加減で、簡単にごまかすことができる。
エアコンを使うなら、温度を下げるよりは湿度を取ることを考えよう。部屋の湿気を抑えれば汗が効率よく蒸発して熱を奪う。そのため同じ温度でも乾燥しているほど心地よい。
快適な冷房温度は年齢によって、また男性と女性とではかなり異なる。薄い半袖シャツと半ズボンで安静にしている高齢者は、十歳未満の子供よりも二度ほど高い二七度を快適と感じる。
暑いと運動をする気もそがれるが、筋肉が軟らかくなるため、この時期はストレッチ体操で筋肉を貯(た)めてケガをしにくい体を作るチャンスである。弾みをつけたり引っ張ったりせず「ジワー」と十秒間、筋肉を伸ばそう。
●週3回以上
少なくとも週三日以上行いたい。家で手軽にできるストレッチ体操は以下の通り。痛みを感じる前にやめるのがコツだ。繰り返せば、必ず効果が現れる。
【太ももの表側を伸ばす】右足のひざから下を床につける。左足の足裏を床につけてひざを立て、視線を遠くに置き、右足の太ももの表側が伸びている感覚を味わう。左足も同様に。
【太ももの裏側を伸ばす】左足のひざから下を床につける。右足を前方に伸ばしてかかとだけ床につけ、太ももの裏側が伸びている感覚を味わう。左足も同様に。
【股関節(こかんせつ)を広げる】床に腰をおろして足の裏を合わせ、背筋を伸ばし、股関節をジワーと広げ、痛くなる手前で十秒間止める。
【おしりの筋肉を伸ばす】床にあお向けに寝て、足を組む。組んだ足の間から手を回し入れ、膝頭のすぐ下で両手を組んで足を軽く引く。おしりの筋肉が伸びていく感覚を味わう。
ひらした・まさみ=金城大教授・環境生理学、金沢市
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