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医療記事特集
貯めよう筋肉

〔最高気温24度以上の日〕 15分ごとに水分補給を 運動は1つだけに
北國新聞(朝刊)2007年06月20日付

 肌寒い日が続いたかと思うと、急に気温が高くなる梅雨の前後は、熱中症による事故が増え始める時期である。筋肉を貯(た)める「貯筋(ちょきん)」運動を安全に行うためには、その日の最高気温や室温を確認する癖をつけたい。

熱中症の恐れ

 北陸では、最高気温が二四度になったころから運動中に熱中症が起き始める。運動して熱中症になる人が増え始めるのは二八度だ。

 これは、二四度以上になったら貯筋運動は止めた方がいいということではない。注意して運動すればよい。

 第一に注意すべきは、水分である。二四度以上の室温の場所で運動するときは、十五分間に一度、ひと口かふた口の常温の番茶や水を飲もう。

 熱中症の中で最も危険なのは熱射病である。体の中に熱がこもることで臓器の機能に支障が出る病気で、命さえ奪いかねない。

 私たち北陸人の体は、二四度以上の環境になると、汗がより一層流れ、熱を発散して体を冷やすようになっている。しかし、とても暑い場合は汗を意識するが、二四度程度の室温では汗をかいているという自覚がなく、水分補給を心がける人は少ない。水分が足りなければ体が十分冷えないばかりか、熱中症の中でも熱疲労と呼ばれる症状を起こし、めまいや吐(は)き気などに襲われることもある。

 次に注意すべきは、運動法である。春や秋など気温も湿度もほどよい季節は、筋肉トレーニングと、ウオーキングやジョギングを組み合わせると効果的に貯筋が進んだ。しかし、最高気温二四度を超す季節は、どちらか一つだけを行いたい。

 一般的に、運動後は血液中の水分が放出されて、普段より血液は濃くなる。そこに運動によって傷ついた筋肉から放出されたミオグロビンや鉄、尿酸も加わり、血液はさらに濃くなる。暑い時に運動をしすぎると、より血液が濃くなり、腎臓に大きな負担をかけてしまうのだ。

 筋トレは激しく筋肉を傷つける。一方、ウオーキングやジョギングは筋トレに比べて傷つく筋肉は少ないが、概して運動時間が長いため、血液が濃い状態が長時間続く。だから暑い日の貯筋運動は、どちらか一方を選んで行おうというわけだ。

 暑い日にスクワット運動や、へそをのぞき込むようにして腹筋を鍛える運動などで大きな筋肉群を鍛えた後は、とにかく水分を補給し血液を薄める。そして速歩や草むしりは翌日に行う。若者でさえ、スクワット運動に続けてランニングをして死亡した事例もあるのだから。

寝る前に1杯

 最後に、貯筋効果を高めるためぐっすり眠れるように、暑い間は寝る前に水を一杯飲もう。

 夜中にトイレに行きたくないから水は控えたほうがいいと考えるかもしれないが、それは逆効果だ。血液が濃くなっていると、尿意をもよおすのである。




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