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医療記事特集
貯めよう筋肉

〔草むしり〕 立って座って太もも鍛える 作業後に柔軟体操を
北國新聞(朝刊)2007年07月11日付

 ひと雨降るごとに雑草がぐんと生い茂る。家庭菜園や美しく整えた庭を守るために、すぐに伸びる草と闘っている方も多いことだろう。立ったり座ったりと、スクワット運動が作業の中に含まれている草むしりは、上手に行えば、太ももの筋肉を貯(た)める効果の高い「貯筋(ちょきん)」運動になる。

 ただし、いくつか注意しなければならないことがある。

片膝立ちで

 まずは姿勢。両足とも膝(ひざ)を曲げてしゃがみ込まずに、片膝を立てるか、あるいは小さなイスに腰をおろすとよい。

 次に時間。草むしりをするのは、せいぜい一時間程度に抑えたい。それも十分ごとに休憩をはさみながら行うとよい。

 休憩時や草むしりが終わった後には次のようなストレッチを行いたい。

 (1)両手を組み、頭の後ろからそのまま真上に両手を押し伸ばす。

 (2)ゆっくり大きく首を回す。

 (3)両手を頭の真上(やや頭の後ろ)に組み、右にゆっくり曲げて十秒から十五秒ほど止める。左も同様に行う。

 (4)肩を前後に大きくまわす。

 (5)腰に手を当て右足を大きく踏み出して腰を前に出し、静止する。左足の膝は、やや曲げて、へその高さの背骨を前に押し出すつもりで踏み出すとよい。左右それぞれ十秒程度行う。

 (6)両足のつま先を外側に向け、足を肩幅より広げて立つ。両手を太ももに置き、体重をぐっと落とす。視線を遠くに置くと、背骨がぐっと伸び、股関節が広がる。さらにその姿勢のまま、肩を左右交互にねじるようにすると、より効果的だ。

3回繰り返す

 以上の六つの運動を三回繰り返せば、草むしりによって凝り固まった筋肉をほぐすことができる。よい姿勢を保つための貯筋運動にもなる。

 草むしりでもう一つ、気を付けておきたいことがある。熱中症への予防策を万全にしておくことだ。

 石川県における熱中症の発生状況の調査をした結果、年代別では高齢者、発生状況別では草むしり中に熱中症になる人が石川で最も多いという現状が浮かび上がった。

温度は40度超え

 草むしりは地面から五、六十センチほどの高さまで体をかがめて行う。この高さの温度は、直射日光の地面からの照り返しによって、晴天の日であれば四〇数度にもなる。

 そのため汗をたくさんかき、すぐに脱水状態になって熱中症の中でも症状の重い熱射病となる。いったん熱射病になると、血栓ができ、腎臓にも悪影響を及ぼし、心筋梗塞(こうそく)を起こす可能性もある。

 十分ごとにコップ一杯の水を飲むことを心がけよう。一時間に一回、一リットルの水を飲むより、こまめに取るほうが体温を低く抑える効果がある。

 ひらした・まさみ=金城大教授・環境生理学、金沢市



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