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〔なまくら体操〕 寝ころんでももを鍛える 伸ばし倒して負荷 |
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北國新聞(朝刊)2007年09月12日付 |
「勝って当然」と周囲から思われている、実力のある運動選手が試合前に受けるストレスは、とても大きい。ストレスに負けずに試合に勝つために、一流選手は音楽の力を利用している。
音楽を聞くと脳の中でセロトニンが分泌され、心を穏やかにすると言われている。音楽にもさまざまあるが、オリンピックに出場した日本の女子マラソン選手は、アップテンポな曲よりも心穏やかにしてくれるゆったりとした音楽を聴いている。
●音楽と枕を用意
秋とはいえまだ暑い日もある。筋肉を貯(た)める「貯筋(ちょきん)」運動もついさぼりたくなるだろう。そんなときは無理をせずに、自分の好きな音楽と、バスタオル、枕を用意して、「なまくら体操」をしよう。
「なまくら体操」は寝ころんで行う貯筋運動だ。汗を絞ってダンベルを持ち上げたり、マシンを使ったりするだけが筋肉トレーニングではない。適切な負荷をかけることで、静かに筋肉を鍛えることができる。
まずは太ももを伸ばそう。床にバスタオルを敷いて、体の左側を下にして横になる。この時、右股(こ)関節が左股関節の真上に来るようにする。頭は枕の上に置く。
次に、右膝(ひざ)を曲げて、右手を体の後ろに伸ばして右のかかとを握る。手が届かない場合は、足首にタオルを巻く。
右太ももの前面が伸びているなと感じるまで、手またはタオルの端を十秒から三十秒かけてゆっくり引っ張る。同様に左足も伸ばす。左右それぞれ三回から五回繰り返す。
次は股関節と太ももの筋肉を伸ばしてみよう。
枕をしてあお向けに寝て、両膝を立て、両方の足の裏を床につける。両肩を床につけたまま、曲げた両膝を一緒に、左右どちらかの方向に、できるだけ遠くに倒し、十秒から三十秒間その姿勢を保ち、元の位置に戻す。反対側も同様に倒す。左右それぞれ三回から五回繰り返す。
次はいよいよ内ももの貯筋だ。
●あお向けで
あお向けに寝て、両膝を立てる。左膝はそのままに、右膝だけを右側へゆっくり倒し、十秒から三十秒間、この姿勢を保ち、ゆっくりと膝を元の位置へ戻す。反対側も同様に倒す。左右それぞれ、三回から五回繰り返す。
どれも簡単な動作だが、驚くほど体がほぐれることが分かるだろう。特に最後の内ももの貯筋運動では、少し痛みを感じる人もいるかもしれない。
内ももの筋肉を使う機会は日常生活の中でごく限られているので、こわばっていることが多いためだ。このこわばりをしなやかにしておくことで、歩行に自信が持てるようになり、立ち姿も若々しくなる。
あせらずに、心穏やかに自分を導くことが、貯筋の最大の秘訣(ひけつ)だ。
ひらした・まさみ=金城大教授・環境生理学、金沢市
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