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〔性差に合わせた運動〕 男性は歩いて血管鍛える 女性は膝周り強化 |
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北國新聞(朝刊)2007年12月19日付 |
男性が要介護状態になる原因として、脳血管疾患が最も多い。一方女性では、転倒や認知症、リウマチなどの関節疾患が多い。いつまでも自立して生活するためには、男女それぞれの体に応じた運動を適切に行うことが大切だ。
●血液流れやすく
男性には、血液を流れやすくするウオーキングなどの全身運動をすすめたい。
私が指導する体力づくり教室に参加する男性の多くは心筋梗塞(こうそく)や脳梗塞を経験している。リハビリを兼ねて参加したという彼らの体力を測定すると、筋力はとても強い。しかし、片足立ちなどのバランス運動が苦手である。
このような男性には、血管の老化を防ぐ運動をすすめたい。決まった時間、決まった曜日に、週三回を目標に、一時間ほど歩くとよい。
背中にうっすらと汗をかくまで歩いた後は、柔軟体操やストレッチ体操をする。汗はすぐにふき取って、運動後の体温の低下を防ぐ。夜は青魚を意識して食べる。運動とは縁遠い人ほど、試してほしい。
●気持ち明るく
女性は、体はやわらかくても筋肉の量が足りない人が多い。加えて、明るい人と沈みがちな人の差がはっきり出るようだ。
筋肉は、気持ちが沈んでいると動かないし、動かせない。気が進まないままに義務感から運動していると、思わぬけがをすることさえある。
気持ちが沈んでいる日は、音楽でも趣味でもよい。一日の初めに一番好きなことをした後、運動をしてほしい。不思議なもので、筋肉が動くにつれて、張り詰めた気持ちも次第にやわらぐ。さらに意欲的になるためには、しっかりと中身のある朝食を取りたい。
●ふくらはぎに重り
女性の場合、筋肉量そのものを増やすことが何よりも必要だ。特に膝(しつ)関節周りの筋肉をしっかり鍛えておくと、膝(ひざ)への負担が軽くなり、歩行が楽になる。膝の痛みを緩和する運動は、足エクステンション運動だ。
ペットボトルや砂袋などをふくらはぎ付近にゴムバンドなどで固定する。
膝がイスの座面の先端に落ち着くように深く座る。下肢(かし)を「一、二」と伸ばし、「三、四」と曲げる運動をゆっくりと繰り返す。十回から十五回を日に三セット、週三回行う。
膝の痛い人もこれで楽になる。気長に続ければ、必ず、よくなる。筋肉を鍛えることで、体重がかかったときの膝関節の負担を減らすことができるからだ。
筋肉を太らせるためには、夕食にヒレ肉や鳥のささ身、青魚を食べるとよい。
ひらした・まさみ=金城大教授・環境生理学、金沢市
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