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第69部・お肌を守る

(2251)にきび 毛穴の詰まり解消が鍵 寝不足、ストレスに注意 
北國新聞(朝刊)2018年06月17日付

「面ぽう圧出」で、にきびの中の皮脂や膿を取り出すことができる(金沢医科大病院提供)
 顔にできた赤いブツブツ。青春の証しとも言われる「にきび」だ。皮膚科では、にきびも保険を使って治療を受けられる。第一印象を大きく左右する顔にできるため、患者は性別を問わず、また、30代になってから通院する人もいるという。

新薬が続々登場

 にきびの治療は、この10年間で大きく変わった。新しい薬が次々に認められたからだ。金沢医科大病院皮膚科の八田順子助教は「代表的なのはアダパレンや過酸化ベンゾイルといった塗り薬です。にきびの原因である毛穴の詰まりをできにくくします」と紹介する。

 薬の説明をする前に、にきびのでき方を知っておこう。まず毛穴が詰まって、内部に皮脂がたまり、皮脂を好む常在菌のアクネ菌が増える。アクネ菌によって作られる遊離(ゆうり)脂肪酸や、アクネ菌をやっつけようと集まった白血球によって、毛穴を中心に炎症が引き起こされて、にきびになる。

 中高生ら思春期の子どもにできやすいのは、男性ホルモンの分泌量が多くなり、それに伴って皮脂腺から出る皮脂も増えるからだ。

 以前の薬は、アクネ菌に作用する塗り薬と飲み薬が中心だった。これに対し、アダパレンや過酸化ベンゾイルは毛穴の詰まりをできにくくする。これで、詰まった毛穴の中に皮脂がたまった「面ぽう」というにきびの始まりを解消するのだ。ただし、新薬は患者の8割ほどに皮膚の乾燥やヒリヒリ感などの副作用が出るので、保湿剤を併用して影響を抑えることになる。

 毛穴の詰まりをできにくくする効果に加えて、抗菌作用が一緒になった塗り薬も使えるようになった。皮膚への刺激に注意しながら、こうした薬を数カ月間使うことで、にきびの改善が期待されるという。

 「爪でにきびの中にたまった皮脂や膿(うみ)をかき出すことはやめてほしい」と八田助教は訴える。皮膚にダメージを与え、にきび跡を残すことにつながりかねないからだ。皮脂や膿を出すには、専用器具を使った「面(めん)ぽう圧出(あっしゅつ)」という方法がある。皮脂を圧迫して毛穴から押し出すのだ。

 八田助教が取り出したのは、先端が輪っかとなった金属製の専用器具だ。輪っかをにきびの周りに押し付けて、毛穴の中から皮脂などを出す。器具はドラッグストアやインターネットなどで購入できるが、うまく使えない時は皮膚科を受診したほうがよさそうだ。

薄化粧がお勧め

 患者が大人の場合も治療法は同じで、さらに化粧にも気を付けるとよい。八田助教は「化粧品で毛穴を閉じてしまうと、にきびが悪化します。薄化粧にしたり、毛穴が詰まりにくい成分が使われているノンコメドジェニックと明記された化粧品を使ったりすることをお勧めします」と話す。

 生活習慣では、食事よりも睡眠などに注意を払いたい。チョコレートや脂っぽい食事は、にきびを増やすと言われていたが、因果関係は不明だ。八田助教によると、睡眠不足やストレスで皮脂の分泌量が増えることが分かっており、にきびの悪化因子として重要である。

 にきびが気になると前向きに行動できなくなる人もいるかもしれない。気になるのなら、皮膚科で相談してみることも選択肢の一つだと覚えておきたい。



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