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第69部・お肌を守る

(2253)巻き爪 原因は荷重不足、小さい靴 足の爪は四角に切る
北國新聞(朝刊)2018年06月24日付

足の爪の切り方
 金沢医科大病院の皮膚科を受診した、かほく市の70代男性は、車椅子の上で顔をしかめながら「痛くて歩けなくなった」と話した。牛上敢(つよし)助教が男性の足先を見ると、本来は平らな親指の爪が円筒状に近い形に丸まっていた。巻き爪である。

 牛上助教は、巻き爪の原因には「寝たきりなどによる足への荷重不足」と「足に合わない小さい靴を履くこと」の主に2パターンがあると説明した。すると、男性に付き添っていた妻は「主人は脳梗塞によるまひがあり、あまり歩かなくなった」と話して、巻き爪の原因が分かった。

バランスが崩れる

 爪は本来、力が掛からない状態で伸びると巻き爪になる性質がある。平らな形を保てているのは、歩いた時に爪を上から押さえつける力と、指側から爪を突き上げる力のバランスが取れているからだ。しかし、歩かなくなって足にかかる荷重が不足すると、力のバランスが崩れ、巻き爪になりやすい。

 また、小さい靴を履くと、つま先が靴に当たり、やはり力のバランスが悪くなって巻き爪になってしまう。

 男性は、ワイヤを使って爪を矯正する治療を受けた。この治療は爪先の白い部分の左右2カ所に小さな穴を空け、医療用の形状記憶合金でできたワイヤを通す。巻き爪の形に沿って丸くなったワイヤが、直線に戻ろうとする力を利用して、数カ月かけて爪を平らに矯正していくのだ。ワイヤを使う治療以外にも矯正方法はいくつかあるが、施術はたいてい短時間で済む。

 ただし、矯正治療は即効性がないため、男性は痛みも和らげてほしいと訴えた。牛上助教が指導したのは、テーピングだ。巻き爪のすぐ横側の皮膚から爪がない方向にテープを貼る。「皮膚を爪から引き離すように貼ることがポイントです。皮膚と爪の接触を防げば痛みを感じにくくなります」と牛上助教が説明する。男性は毎日、風呂上がりにテーピングをしたことで、痛みが緩和した。

 患者の中には巻き爪が悪化して、爪が皮膚に刺さって炎症を起こしているケースもある。陥(かん)入爪(にゅうそう)と呼ばれる状態で、治療ではひとまず、爪と皮膚の間に柔らかいチューブを緩衝材として差し込む。炎症が治まった後に、矯正治療を行う。

白い部分は1_に

 陥入爪は巻き爪でなくとも起きることがある。深爪が原因だ。では、どうすれば陥入爪を予防できるのだろうか。牛上助教は、足の爪の白い部分を1ミリほど残し、先端を直線に切ることを勧める。最後に物が引っかからないよう左右の角を少しだけ切り落とす。爪全体が四角くなることから「スクエアカット」とも呼ばれる。

 靴を選ぶ際は、足先に少しだけ空間があるサイズを選ぶとよい。

 巻き爪になると、足元が不安定になって転びやすくなったり、姿勢が悪くなったりする。また、夏には素足にサンダルを履くことが増えて巻き爪が目立つ、との理由で治療を希望する女性も多い。牛上助教は「巻き爪に悩んでいる人は皮膚科で相談してほしい」と呼び掛けた。



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