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第71部・やってみよう「眠活」

(2297)こむら返り 眠りを邪魔する筋肉収縮 ストレッチなどで予防を
北國新聞(朝刊)2018年11月25日付

こむら返りの際には、無理に足を伸ばさず、ゆっくりとつま先を曲げるのがよい
 寝ている際に突然、足がつって目が覚めた経験はないだろうか。ふくらはぎの筋肉が突然けいれんを起こす「こむら返り」。運動中や運動後に起こることもあるが、睡眠時に頻発すると、不眠の原因ともなりかねない。

起きがけに鋭い痛み

 金沢市に住む30代の女性会社員は、就寝中のこむら返りに悩まされている。いつも症状が起こるのは、平日の睡眠不足を取り返そうと、昼まで寝る休みの日。起きがけのうとうとしている際、体を伸ばそうとすると、ふくらはぎが引きちぎられるような鋭い痛みに襲われ跳び起きる。

 しばらくもだえた後、何とか痛みは引いてくるが、安心して二度寝すると、その後に再び見舞われる。しかも怖いのはこれからだ。激しい運動をした後に現れるような筋肉痛が1週間余りに渡って継続し、歩くのもままならない。

 女性の仕事はデスクワークが中心で、座りっぱなしでパソコン画面を見続ける。仕事終わりに飲酒し、そのまま寝入ってしまうこともある。

 「ストレッチなどで改善は可能だが、この女性の場合、不眠を招きかねず、生活習慣の見直しも大切になる」。そう指摘するのは、金沢医科大睡眠医学センター長の堀有行医師だ。

 堀医師によると、睡眠時にこむら返りが起きる明確な原因は分かっていないが、その一因はたくさんある。例えば長時間、座ったままの姿勢でいたり、コンクリートなど硬い床の上で立ち仕事をしたりするのはよくない。足を組むなど筋肉に負担の掛かる座り方を続けていても、こむら返りを引き起こしやすくなる。

 さらに、汗をかくことによる体内の水分不足や、マグネシウム、カリウムをはじめとするミネラルの不足などが影響するとの指摘もある。

 では、こむら返りを抑えるにはどうしたらいいのか。

 痛みが起きた場合は、膝を伸ばした状態を保ちながら、つま先をゆっくりと自分の方に引き寄せるようにするとよい。縮んだ筋肉をほぐすことで、痛みも緩和されていく。

 痛みを何とかしようと急いで、無理に足を伸ばす人もいるが筋断裂を起こすこともあり危険だ。けいれんがおさまるのを待ってから、ゆっくりと足を伸ばす。その後は、つっていた筋肉を安静にし、軽くマッサージするのもよい。

 そもそもこの女性を含め、こむら返りのよく起こる人に向け、堀医師は「予防策をあらかじめ取っておくと、体と気持ちのリラックスにつながる」と訴える。

 ストレッチに加え、ふくらはぎのマッサージを寝る前にしておくとよい。入浴時には、シャワーの水温を変えながら、ふくらぎを温めたり、冷やしたりしておくと、筋肉に適度な刺激を与えることになる。水分補給も大切だ。

病気のサイン

 一方、堀医師は「こむら返りは病気のサインであるケースもあり、注意が必要だ」とする。アルコールの飲み過ぎや妊娠期にも起こる上に、扁平足でも起こりえる。さらに、パーキンソン病や神経筋疾患、糖尿病、甲状腺の機能低下でも生じることがあり、医師への相談が必要になる。

 せっかくの睡眠を、こむら返りで邪魔されてはもったいない。眠活を進めるためにも、日ごろの予防を心掛けたい。



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