top 応急手当Q&A 休日当番医 リンク集 お問い合わせ
北國健康生きがい支援機構

医療記事特集
丈夫がいいね
トップページ > 医療記事特集

医療記事特集
丈夫がいいね

第71部・やってみよう「眠活」

(2308)睡眠とダイエット 眠り短いと過度の食欲 成長期も要注意
北國新聞(朝刊)2019年01月05日付

睡眠不足は過度の食欲を招く恐れがある
 新しい年になり、さまざまな目標を掲げているだろう。男女を問わず若い人には「今年こそダイエットをやり遂げる」という人もいるのではないか。痩せたいなら、まず生活習慣の見直しが大切になる。そして忘れてはいけないのは睡眠時間。寝ている時間の短い人は、せっかくダイエットをしても成功の可能性が低くなるかもしれない。

 金沢市内に住む30代の男性は昨夏、健康診断で痩せるよう指導された。食べ過ぎないよう心掛け、時間があるときには運動もしているが、体重は思うように減らない。むしろ忙しいと、食欲が高まるような気がして、ついつい夜なのに食べ物に手が伸びてしまう。

 「改善したいけど、どうしたらいいだろうか」。知り合いの医師に相談してみると、睡眠時間を見直すよう提案された。

エネルギー効率悪く

 「長い時間、起きていると、それだけエネルギーを取り入れたり、使ったりする効率が悪くなる」。こう指摘するのは、雨晴クリニック(高岡市)副院長の坪田聡医師だ。起きている時間が長くなるとエネルギーの消費量は増えるが、一方で、昼間の睡魔に襲われると集中力を欠いた時間が多くなるため、運動効率が下がる恐れがある。

 坪田医師によると、海外での研究では、肥満度は、7、8時間眠る人が最も低く、それよりも長くても短くても肥満度が高くなるとされる。日本での研究では、睡眠時間が5時間以上の人と比べて5時間未満の人は肥満になりやすい傾向にあると報告されている。

 さらに、体内の物質にも影響を及ぼす。食欲を抑える作用がある「レプチン」と、食欲を増進する働きのある「グレリン」のバランスが崩れてしまう可能性がある。

 普段は8時間眠る人が5時間しか眠らないと、レプチンが16%減る一方、グレリンは15%増えるとの報告がある。つまり、眠りの少ない状態になると、食欲が過度に強まってしまう恐れがある。

高カロリー食好む

 坪田医師は「体内のグレリンが増えると、高脂肪や高カロリーの食事を好むようになるとの指摘もある。こうなると、太りやすい体になってしまい、睡眠時無呼吸症候群(SAS)の危険性も高まってしまう」と語る。

 睡眠時間の短さは子どもでも悪影響の恐れがある。3歳児の段階で睡眠時間が少ないと、5歳児になった段階で肥満傾向にあるとのデータがある。坪田医師は「寝る子は育つは有名だが、寝ない子は太るとも言える」と警鐘を鳴らす。

 睡眠不足はダイエットの大敵となり、肥満を招いてしまう。では、どうすればいいのか。

 目標体重を設けるなら、目標の睡眠時間を決めて日々心掛けることが大切だ。眠る時刻、起きる時刻をしっかり定め、眠る直前の食事は避けなければならない。「睡眠時間を見つめ直すことで、ダイエットに向けた生活習慣をつくり出すことができる」と坪田医師は語る。しっかり睡眠を取れば、コラーゲンの合成量や皮膚の水分量が増えることも期待できる。

 健康な一年を過ごすためにも、今年もしっかりした睡眠を心掛けたい。



Copyright (C); THE HOKKOKU SHIMBUN All Rights Reserved.
〒920-8588 石川県金沢市南町2番1号 北國新聞社広報部 Maill : info@kenko-ikigai.com