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第71部・やってみよう「眠活」

(2313)スリープ・セレモニー 寝間着を眠るスイッチに 興味ない本でも安眠
北國新聞(朝刊)2019年01月20日付

パジャマに着替えることで眠りへの意識を高める
 就寝時には、どんな服装をしているだろうか。香水の名を挙げた女優もかつていたが、何も着ないのは望ましくない。おすすめはやはり、パジャマをはじめとした寝間着。「実は着ること自体にも大きな意味がある」と専門医は指摘する。

 パジャマなど寝間着にはそもそも機能面で寝ることに優れている。柔らかくて締め付けがないことで心身をリラックスさせ、汗を吸収してくれる。さらに雨晴クリニック(高岡市)副院長の坪田聡医師は指摘する。「過ごしやすいという機能面もそうだが、着替える行為が、これから寝ようという意識付けにつながる。つまりスリープ・セレモニーになる」

寝付き9分早く

 坪田医師によると、スリープ・セレモニーは「入眠儀式」と呼ばれている。着替えの効果を確認しようとした実験では、着替えずに寝付くまでの時間は平均47分だったが、着替えると9分短くなったとの報告がある。さらに部屋着のまま眠ると、夜中に目覚める回数は平均3・54回だったが、パジャマに着替えると、3・01回に減った。

 着替え以外の行為も、毎日続けることでスリープ・セレモニーになる。例えば、決まった時間になると、歯を磨く、本を読む、音楽を聴く。「子どもであれば、決まった時間になると、家族に加え、家具にも『おやすみなさい』と話し掛けるのも習慣にしやすい」と坪田医師は語る。

 富山県内に住む中高年の女性は、50代になってから、寝付きが悪くなってきた。眠れないことが気になり出すと、余計に寝付けない。「自分より就寝時間の遅い夫は布団に入ると、あっという間に眠るのに」

 睡眠薬を処方してもらった方が良いのだろうか。医師を訪ねたところ、生活習慣を見直すとともに、スリープ・セレモニーを取り入れてみてはどうかと助言された。女性がやってみたのは、夫が仕事で使う電気工事関係の専門書を読むこと。やってみると、効果てきめんで「毎晩、ページを開くだけで眠れるようになってきた」と話すようになった。

脳にブレーキを

 興味のない授業や建設的ではない会議に出て眠くなった経験のある人もいるだろう。坪田医師によると、人間の脳は楽しいと、起きようとする。一方、退屈だと、休もうとする。坪田医師は女性の例について「読書がスリープ・セレモニーになった上に、脳にブレーキが掛かった状態につながった」と分析する。

 読書以外に、坪田医師が勧める入眠儀式は災害時の工夫で紹介した日記だ。日中にあったいいことや嫌なことに加え、翌日の課題を書き出すことで、心理面でのストレスを軽減し、脳をすっきりした状態にできる可能性がある。

 一方、起床時はパジャマから素早く着替えることで、スムーズな目覚めを促すことが大切になる。「眠る、起きるのスイッチを入れることをしっかり意識してほしい」と坪田医師は話す。

 「めんどくさい」と部屋着のままではもったいない。今夜からスリープ・セレモニーを取り入れてみよう。



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