北國健康生きがい支援機構
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「生きる意味、見いだして」石川県立看護大プログラム 
2015/12/20 北國新聞 朝刊

 北國健康生きがい支援事業の第1回石川県立看護大プログラム(同大、北國新聞社主催)は19日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。同大成人看護学領域の牧野智恵教授が「病を抱えても、自分らしく生きよう−V.E.フランクルの思想を手がかりに−」と題して講演し、参加者は病気との向き合い方や、苦悩を乗り越える方法に理解を深めた。
 牧野教授は、オーストリアの精神科医フランクルが唱え、人が生きる意味を見いだせるよう働き掛けることで、その人の心を癒やす「ロゴセラピー」の考え方を解説した。
 自身や家族の病状に悩む人が他人のためになったり、夢中になることを見つけたりすると充実感が生まれることから、「生きることに意味を見いだすことで、明るい気持ちで過ごせるようになる」と説いた。
 その上で、価値や意味を見いだすには「自分の人生に何が期待されているか」と、人生の意味を客観的に問う視点が必要とした。
 フランクルの「人生が死によって限界づけられているということは、今この時を有効に過ごそうというプレッシャーになる」との言葉を紹介し、牧野教授は「病気でない人も、限界や終わりを意識し、今という時間を大切に生きる姿勢を持ってほしい」と呼び掛けた。
 トークセッションには、同大大学院がん看護CNSコースの時山麻美さんと高野智早さんが加わり、妻の病状に悩む夫が料理など妻にしてあげられることを見つけ、笑顔が増えたエピソードなども披露された。



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