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「最新のがん治療に理解」金沢医科大プログラム
2016/05/15 北國新聞 朝刊

 北國健康生きがい支援事業の第1回金沢医科大プログラム(同大、北國新聞社主催)は14日、金沢市文化ホールで開かれた。「最新のがん治療を知ろう」をテーマに、金沢医科大病院の野口昌邦乳腺センター長、福島県立医科大の鈴木弘行臓器再生外科学講座教授が、乳房を切除しない乳がんの手術方法や免疫療法などを紹介し、来場者が健康意識を高めた。
 野口氏は「体に優しくなった乳がん手術」と題して講演し、がんを早期に発見できれば、乳房を切除しない「乳房温存療法」が可能だと解説した。切除した場合は、人工乳房を体内に入れたり、自身の腹部などの組織を移植したりして乳房の再建手術ができることを紹介した。
 検査方法については、マンモグラフィー(乳房エックス線検査)だけでは、がんを発見できないケースがあると指摘し「エコー(超音波)による検査と合わせることで、発見率が上がる」と話した。
 鈴木氏は、免疫細胞の一つで、がん細胞を減らす効果がある「樹状細胞」をワクチン投与する「樹状細胞ワクチン療法」など、体内の免疫力を利用した療法の研究が進んでいることを説明した。
 最後に質問コーナーが設けられ、野口氏、鈴木氏、信州大医学部附属病院先端細胞治療センターの下平滋隆教授が「妻が乳がんになったら、夫はどのようにケアすれば良いのか」などといった質問に答えた。



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