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北國健康生きがい支援機構
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「陽子線治療ってなに」福井県立病院プログラム
2017/07/02 

北國健康生きがい支援事業の福井県立病院プログラム(同病院、北國新聞社主催)は7月1日、金沢市の北國新聞20階ホールで、最先端のがん放射線治療である「陽子線治療」をテーマに初めて開かれた。日本海側で唯一、陽子線治療を導入している同病院の医師と看護師が体に優しい次世代のがん治療を紹介し、患者も治療の体験を語った。石川県内から毎年20人の患者が治療を受けており、同病院は県内での普及を目指す。
 福井県立病院陽子線がん治療センター長の玉村裕保医師が、陽子線治療の特徴を解説した。従来のエックス線より、副作用も少ない放射線治療として紹介し、「仕事をしながら通院で治療できる」と強調した。
 肺がんや肝臓がん、頭頸(とうけい)部がんの患者らの治療例を示し、患部以外の臓器や組織にダメージを与えず、がんを狙い撃ちできることを説明した。適用の難しい乳がんでも、下着メーカーと共同で乳房の固定具を開発し、臨床研究を進めているとした。
 2011年に開設されたセンターでは、今年6月末までに932人が治療を受けた。石川県内でも100人超が治療を受け、昨年10月には金大附属病院に陽子線治療の相談外来が開設された。玉村医師は「石川県内の医師を対象にした勉強会も開きたい」と述べ、最先端の治療をさらに周知させたい意向を示した。
 舌がんを患った岐阜市の稲守一也さん(23)は、インターネットで陽子線治療を知り、福井県立病院に入院した。副作用で痛みが強かったことを振り返りながらも、「治療から間もなく3年、その間に結婚して子どもも2人できたので、子どものためにも頑張りたい」と力を込めた。
 全国12カ所で受けられる陽子線治療は、小児がんなどを除いて公的医療保険の対象外で、治療費は患者負担になる。福井県立病院では240〜260万になるが、民間医療保険の先進医療の対象になるため負担が軽減される。通院で肝臓がんを治療した京都府宇治市の長谷川了介さん(69)は「元気に普通に生活できている。治療を受けてよかった」としみじみと話した。
 玉村医師は「まずは陽子線治療をできるのかどうか、ためらわず主治医に聞いてほしい」と呼び掛けた。



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