北國健康生きがい支援機構
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つまずきの予防法紹介 転倒の危険性、要因解説 北國健康生きがい支援事業 金城大プログラム
2017/12/03 北國新聞 朝刊

北國健康生きがい支援事業の金城大プログラム(同大、北國新聞社主催)は2日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。理学療法士で同大医療健康学部の佐々木賢太郎教授が「なぜ、歩くとつまずくのか?『つまずき』を科学する」をテーマに、人がつまずいて転倒する要因や危険性を解説しながら、歩行する際の注意点や、予防につながる体操法を紹介した。

●不慮の死亡事故「交通」より「転倒」
 佐々木教授は、国の調査で、不慮の事故による死亡の原因として「転倒・転落」が交通事故よりも割合が高いことを示し、「転倒の半数以上はつまずきによって起こる。つまずくことを予防することで、死亡事故を減少させることにつながる」と強調した。
 つまずく要因の一つとして歩き方を挙げ、「足の裏を後ろの人に見せるイメージで、地面を蹴るように歩くことで膝が曲がり、つまずきを減らすことができる」と説明した。足指のストレッチや、足の裏でゴルフボールを転がしてマッサージする運動が予防に効果的なことを伝えた。
 考え事などに集中しながら歩いた場合、通常よりも歩く速度が遅く、ぎこちない歩き方となり、転倒の危険性が高まることを映像で示した。二つ以上のことを同時に行い、注意力や認知力を鍛える「脳力トレーニング」も予防につながると説き、参加者と一緒に「足踏みをしながら回数を数え、5の倍数の時に手をたたく」体操などを実践した。
 「躓(つまず)く」の漢字が「足」と「質」で構成されていることから、「寝たきりにならずに活動量を維持し、筋力と脳力を同時に鍛えて足の質を保ってほしい」と呼び掛けた。



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