北國健康生きがい支援機構
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「低栄養」の改善法を学ぶ 北國健康生きがい支援事業 金沢学院大の2教授が講演
2018/03/11 北國新聞 朝刊

 北國健康生きがい支援事業の金沢学院大プログラム「おいしく食べて健康長寿」(同大、本社主催)は10日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。健康栄養学科長の川村美笑子教授と同科の木戸康博教授が、加齢に伴う食欲の減退で体に必要な栄養素が不足する「低栄養」などについて解説し、健康を保つための食生活の改善方法を伝えた。
 「低栄養状態を避けるには」と題して講演した木戸教授は「フレイル」と呼ばれる高齢者の低栄養について、「筋肉の減少が身体機能の低下につながる。体を動かさなくなると、食欲が湧かず、さらなる栄養不足を招くという悪循環に陥りやすい」と指摘した。
 高齢者は口から摂食する力が弱まっていることも低栄養の一因になっているとして、木戸教授は「かんだり、のみ込んだりしやすい食材選びに加え、高齢者に『食べたい』と思わせる献立を用意することが大事だ」と強調した。
 川村教授は、加齢により人間の味覚が鈍ることを紹介した。味覚機能の低下は生活習慣病のリスクを高めると指摘した上で、川村教授は「普段の食事で薄味を意識するようにしてほしい」などと呼び掛けた。
 川村、木戸両教授によるトークセッションも行われ、和食の特長や日本人の食生活の変遷などを紹介した。



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