top 医療記事特集 応急手当Q&A 休日当番医 リンク集 お問い合わせ
北國健康生きがい支援機構
トップページ > トピックス

トピックス

認知症予防へ食事見直しを 栄養バランスが重要 北國健康生きがい支援事業・金沢学院大プログラム
2019/03/10 北國新聞 朝刊

 北國健康生きがい支援事業の金沢学院大プログラム「認知症予防で今すぐできること」(同大、北國新聞社主催)は9日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。人間健康学部健康栄養学科長の川村美笑子教授と同科の木戸康博教授が、健康を維持するための食事や生活スタイルを伝えた。

 「メニューに取り入れたい食材は」と題して講演した川村教授は、認知症を引き起こす原因疾患の一つに脳梗塞などの脳血管障害を挙げ、血管を健康に保つ重要性を強調。血液の質や血流をよくするため、抗酸化成分を多く含む加賀野菜をそれぞれの旬に合わせて食べることを勧めた。
 認知症の前段階である軽度認知障害では、早期に生活習慣を改善することで病状が回復する可能性も紹介した。糖尿病や高血圧は認知症のリスクを高めるとし「栄養バランスの取れた食事に見直すことが健康への第一歩だ」と語った。
 木戸教授は1日3食を食べても、認知症を含めた多くの疾患の原因となる「低タンパク・低栄養」の状態になることを指摘し、主食、主菜、副菜をそろえた「一汁三菜」で1日当たり食材30品目を摂取するよう呼び掛けた。
 認知症予防に向け、栄養バランスの良い食事のほか、ボランティアなどの「社会的な交流を保つ」、ゲームや芸術鑑賞などの「脳を刺激する活動」、無理をしない「運動」の四つの生活スタイルを提案した。認知症と診断されたら最初に虫歯治療など口腔(こうくう)ケアに取り組むべきとした。
 川村、木戸両教授は来場者の質問にも答え、1日に必要なタンパク質や塩分、カロリー量を説明した。



Copyright (C); THE HOKKOKU SHIMBUN All Rights Reserved.
〒920-8588 石川県金沢市南町2番1号 北國新聞社広報部 Maill : info@kenko-ikigai.com