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100回軽運動で筋力維持(金沢学院大学プログラム)

 北國健康生きがい支援事業の金沢学院大プログラム「高齢者の健康に軽運動のすすめ」(同大、北國新聞社主催)は19日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。本紙で「ながらでOK 軽運動」を連載する同大人間健康学部の藤原勝夫部長をはじめ教授3氏が、年齢を重ねても筋力を維持・強化する大切さを説き、手軽にできる運動法を紹介した。
 藤原教授は基調講演で、運動機能が衰える高齢者が日常生活を円滑に送り続けるには、ふくらはぎのヒラメ筋など、持久的な運動に適した筋肉「赤筋」を鍛える必要性を強調。「最大筋力の30%の力で100回繰り返せる運動が効果的だ」と述べ、具体的な運動として、つま先立ち運動や軽い屈伸運動を100回続けるよう呼び掛けた。
 30〜60分のウオーキングが心臓機能を向上させて血圧値の正常化につながることや、足踏み運動がバランス感覚を高めることも解説した。
 続いて、同部スポーツ健康学科の渡辺涼子教授(全日本柔道連盟強化副委員長、バルセロナ五輪女子66キロ級代表)と丸山章子教授(日本体操協会トランポリン女子強化本部長、シドニー五輪女子6位入賞)が、それぞれ競技の動きを取り入れた軽運動を実演しながら紹介した。
 渡辺教授は転倒予防の運動として、寝技から逃れる動きを元にした「バックブリッジ」「足けり運動」などを披露し、「長く続けるために準備体操や終わった後のストレッチも大切」と語った。
 丸山教授は、ミニトランポリンの上で行う足踏みや片足立ち、スクワットなどの運動は床でやるよりも負荷がかかり、筋力だけでなくバランス感覚も鍛えられると紹介し、「気持ちも弾んで楽しく続けることができる」と話した。
 藤原教授は同大に来年4月、スポーツ科学部(仮称・申請中)が開設される予定となっていることも紹介した。

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