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コロナ、正しい知識を(石川県立看護大学プログラム)

 北國健康生きがい支援事業の石川県立看護大プログラム「新型コロナウイルスから今、身を守るためには」(同大、北國新聞社主催)は3日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。専門家4氏が講演し、コロナ収束に向け、正しい知識を持って正しい感染予防対策を取る大切さを訴えた。
 金沢医科大の飯沼由嗣教授(臨床感染症学)は新型コロナ感染症の症状を説明した。インフルエンザよりも感染力が強いことや、高齢者や基礎疾患のある人が重症化しやすいことなども紹介し、「マスクの着用と手洗い、そして3密防止が予防策として最も効果的だ」と強調した。
 金沢市保健局の越田理恵担当局長は同保健所の対応について話した。検査機関との受診調整や検査陽性者の入院調整、濃厚接触者の割り出しなどに関わっていることを紹介した上で、「患者や医療従事者が誹謗(ひぼう)中傷されることは絶対あってはいけない」と述べ、思いやりの心を求めた。
 JR西日本金沢健康増進センターの西澤依小(よりこ)支所長は、産業医として職場の感染対策の重要性を解説。労働衛生の管理体制構築や社員教育を推奨した。コロナ克服に向け、できる取り組みを各部署で考え、紹介し、感想を言い合うことで「社員全員が勇気づけられ、職場が元気になる」と助言した。
 県立看護大の塚田久恵教授(地域看護学)は、家の中ですぐにできる感染予防対策の動画を紹介した。同大の教員と学生が制作した動画で、帰宅後の手指消毒と手洗いの徹底、こまめな換気とせきエチケットを呼び掛けた。

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