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良い睡眠で疲労回復を(金沢医科大プログラム)

 北國健康生きがい支援事業の金沢医科大プログラム「知っておきたい疲労と睡眠のこと〜コロナ社会で生きるために〜」(同大、本社主催)は17日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。睡眠と疲労の専門家2氏が講演し、新型コロナウイルス感染拡大の影響で日常生活が変化する中、質の良い睡眠で疲労回復を促す大切さを説いた。
 金沢医科大病院の堀有行睡眠医学センター長は「脳とこころと眠りの三重奏」と題し、睡眠、脳、優しい心の関係性を説明した。冒頭に「この三つは切っても切り離せない」と強調し、脳が病気で傷むと睡眠や昼夜のリズムが乱れることや、早めの就寝が自己肯定感を高めることなどをデータを用いて紹介した。
 その上で「眠らない人間は絶対に心を保つことができない」と話し、小学生で9時間、大人で7時間の睡眠時間を確保することを推奨した。
 特別講演では東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身院長が疲労の原因や回復法について説いた。「エネルギー不足や乳酸が疲労を起こすというのはうそだ」と指摘した上で、骨格筋や脳で酸素を大量に消費した際に出る活性酸素を疲労の主原因に挙げた。
 活性酸素で細胞機能の低下や損傷を受けやすいのは肉体ではなく、呼吸や体温、心拍を調節する脳内の自律神経中枢であり、自律神経機能は加齢に伴って著しく低下すると解説。疲労回復に有効な抗酸化物質として、鳥類の胸肉に豊富に含まれている「イミダゾールジペプチド」を紹介した。
 快適な睡眠環境や規則正しい生活習慣などが重要と挙げ「自律神経をいたわってほしい」と呼び掛けた。

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