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声を鍛えて健康に(金城大学プログラム)

 北國健康生きがい支援事業の金城大プログラム(同大、北國新聞社主催)は28日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。同大社会福祉学部学部長補佐で子ども福祉学科教授の中磯子氏が「良い声で健康な生活〜あなたの声は、もっと良くなります〜」と題して講演し、声を鍛えることの大切さを訴えた。
 声楽と音楽療法の専門家である中氏は、歌うことの心理的効果として、抑うつや緊張不安の気分が改善することを紹介した。特に集団で歩いて歌うと自律神経が改善してリラックス効果があるという研究結果を示し、「ストレス社会に暮らす中で歌うことはいいことだ」と話した。
 ただ、声は加齢に伴って出にくくなったりかすれたりするため、老化を防ぐ必要性を強調。具体的な対策として▽腹式呼吸を使う▽背筋の伸びた良い姿勢を習慣づける▽口周りと舌の筋肉を鍛える―の3点を挙げた。
 腹式呼吸は「声の音量が上がり、長く安定した発声が可能になる」と説明し、意識的に取り組むよう求めた。
 また、あおむけに寝た状態で首を上げて足先を見ると舌根のトレーニングになると紹介。「舌根を鍛えるとしゃべりやすくなるだけでなく、飲み込む力も回復する」と述べ、毎日行うことを推奨した。
 中氏は「浜辺のうた」「ます」「踊りあかそう」などの曲をそれぞれの国の言語で披露し、言葉による発声方法の違いについても話した。

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