北國健康生きがい支援事業北國健康生きがい支援事業

トピックス

目と歯が及ぼす影響紹介(金沢医科大プログラム)

 北國健康生きがい支援事業の金沢医科大プログラム「一生つき合う目と歯の健康 あなたの目と歯は元気ですか」(同大、北國新聞社主催)は7月31日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。2氏が講演し、目と歯が生活に及ぼす影響や対処方法を紹介した。
 金沢医科大の出村昇教授(顎口腔外科学)は「食べて笑って心も体も健康に」と題し、歯と口腔の機能と全身の関連性について話した。歯の数が多く、咬合(こうごう)が良好だと脳が活性化され、認知症になりにくいと説明した。
 成人の約8割が歯周病にかかっているとし、「体内に入った細菌が血管を介して全身に巡ることで糖尿病や心臓疾患につながり負の連鎖が起こる」と指摘した。3カ月〜半年に1度の頻度で、歯石除去など専門的な口腔ケアを行い、管理することが予防につながると呼び掛けた。
 佐々木洋教授(眼科学)は白内障の手術後の見え方を患者に分かりやすく提示する方法として、レンズの種類や度数の違いによる術後の見え方を大型モニターに再現する「ビジョンシミュレーター」を導入していると紹介した。
 60代の2割、70代の4割、80代の7割が白内障手術が必要とした上で「自分のライフスタイルに合った適切な眼内レンズを選ぶことが最も重要」と強調した。

戻る