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フレイル予防を紹介(石川県立看護大プログラム)

 北國健康生きがい支援事業の石川県立看護大プログラム「コロナに負けない! フレイル予防をしよう 元気に過ごす生活を長く」(同大、北國新聞社主催)は9月11日、金沢市の北國新聞20階ホールで開かれた。専門家4氏がコロナ禍の自粛生活で進む健康や心の衰えを防ぐ大切さを訴えた。
 座長を務める県立看護大の林一美教授(在宅看護学)が「働き掛けることで機能を戻したり、維持したりできる」と呼び掛けた。
 金沢医療センター脳神経内科の坂尻顕一部長は運動が脳に与える影響として、やる気や集中力が上がるほか、不安やストレス解消につながると解説。転倒時のけがを防ぐため、不用意に手を突かず、横に転ぶ方法を提案した。
 やまと@ホームクリニックの理学療法士神野俊介氏は「転ばぬ先の運動と栄養」と題して講演し、筋肉量は20歳がピークで、その後は1年ごとに1%ずつ減ると指摘した。足踏みしながら3の倍数の時に手をたたくといったトレーニングを紹介し、「運動後45分までにタンパク質を摂取することで、効率良く筋肉が作れる」と強調した。
 金沢市地域包括支援センターとびうめの保健師、坂本幸恵氏は地域でできる取り組みとして、感染対策を徹底した上での住民同士の交流や、家庭で行う地域サロンを実施したことを紹介した。

 ★フレイル 健康と要介護、寝たきりの間に位置し、加齢や病気により、心身機能や認知機能が低下している状態。心身の虚弱ともいう。定義として、身体能力、筋力の低下のほか、体重や日常生活の活動量の減少、主観的疲労感がある。

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